2014.09.02
虚偽有印公文書作成、同行使、証拠隠滅、有印公文書偽造、同行使被告事件(調書改ざん事件)
LEX/DB25504385/大阪地方裁判所 平成26年6月17日 判決 (第一審)/平成25年(わ)第5747号
警察官であった被告人が、その在職中に、担当していたひき逃げ事件について、犯人性に関する証拠を補強するため、被害者の供述調書の内容を一部を改ざん(変造)して上司に提出し、退職後、警察署に呼び出されて同事件の捜査書類の不備を指摘され、つじつま合わせのため、実況見分の実施日や同調書の作成日を改ざん(偽造)して捜査担当者に提出したという事案において、高度の正確性や真実性が要求される捜査書類について、上記のとおりの改ざんが行われたことは、捜査書類の信用性を損ない、ひいては捜査機関の職務や刑事司法作用に対する国民の信頼を傷つけるものであるとして、被告人を懲役1年6月(執行猶予4年)に処した事例。