2015.03.03
LEX/DB25505631/最高裁判所第一小法廷 平成27年 2月 5日 決定 (上告審)/平成26年(オ)第1342号等
急性心筋梗塞及び急性心不全により死亡したαの長男である原告(控訴人・上告人兼申立人)が、被告(被控訴人・被上告人兼相手方。厚生農業協同組合連合会)に対し、診療契約上の債務不履行として、被告の経営する被告病院に勤務していた医師が、αについて急性心筋梗塞の発症を疑い、被告病院において心電図及び血液検査の経時的観察をし、又は、急性心筋梗塞の診断及び治療が可能な病院へ転送すべき義務があったのにこれを怠ったため、急性心筋梗塞の発見が遅れ、これによりαが死亡したと主張して、αが死亡により被った損害の賠償を求めたところ、第一審判決及び控訴審判決は原告の請求を棄却したため、原告が上告した事案において、民事訴訟法312条1項又は2項に規定する事由に該当しないとし、上告を棄却し、また、上告受理申し立てにつき、上告審として受理しないと決定した事例。