2013.08.20
各損害賠償請求控訴事件
LEX/DB25501377 / 東京高等裁判所 平成25年 4月17日 判決 (控訴審) / 平成23年(ネ)第2230号
原告ら(控訴人)が、本件MBOは、被告(被控訴人)役員らがそれぞれ取締役又は監査役として旧A社に対して負う善管注意義務に違反して行われたものであり、本件MBOにより、旧A社の株式を低廉な価格で手放すことを余儀なくされ損害を被ったと主張して、被告らに対し、損害賠償を求めたところ、請求が棄却されたため、控訴した事案において、被告取締役らが、本件賛同意見表明の段階において、本件情報及びこれによって生じるであろう株価操作の疑いを払拭する情報を開示しなかった点については、適正情報開示義務違反があったと認めるのが相当であるが、これにより、原告らに損害が発生したと認めることはできないとし、控訴を棄却した事例。