2013.11.12
遺言有効確認請求控訴事件
LEX/DB25501717 / 東京高等裁判所 平成25年3月6日 判決 (控訴審) / 平成24年(ネ)第6567号
被控訴人が、控訴人らに対し、亡Aによる本件遺言が有効であることの確認を求めたのに対し、控訴人らが、本件遺言当時、亡Aが重度のうつ病、認知症であり、本件遺言時以前に高熱を出して不穏行動を繰り返し、重篤な肺炎に罹患し危機的状況にあったから、Aには遺言能力はなく、妻Bの生存中に妹である被控訴人に全財産を相続させるとの遺言をするはずがないなどと主張して、その有効性を争った事案の控訴審において、Aは、本件遺言時に遺言事項を具体的に決定し、その法律効果を弁識するのに必要な判断能力たる意思能力を備えておらず、遺言能力があったとはいえないから、本件遺言は有効とは認められないとして、原判決を取り消し、被控訴人の請求を棄却した事例。