2014.04.30
損害賠償請求義務付け請求事件
LEX/DB25503150/金沢地方裁判所 平成26年2月27日 判決 (第一審)/平成21年(行ウ)第7号等
石川県羽咋郡志賀町の住民である原告らが、志賀町が発注した各工事について、競争入札の際に談合が行われており、談合の結果、上記各工事を落札し、志賀町との間で請負契約を結んだ落札業者(補助参加人)ら並びに談合に関与したとされる補助参加人Aは、公正な競争入札が行われていた場合に形成されていたと想定される契約金額と現実の契約金額との差額につき志賀町に対し損害を与えたと主張し、志賀町は、上記落札業者ら及び補助参加人Aに対し不法行為に基づく損害賠償請求権を有しているとして、志賀町の執行機関である被告(志賀町長)に対し、地方自治法242条の2第1項4号本文に基づき、上記落札業者ら及び補助参加人Aに対して、現実の落札価格の15パーセント相当の損害賠償金の支払を請求するように求めた事案において、原告らは、被告に対し、補助参加人Bに対して、本件工事Cに関する損害賠償金の支払を請求するよう求めることができるが、本件工事Cを除く本件各工事について談合が行われた事実は認められないから、志賀町は、本件業者ら及び補助参加人Aに対し、本件工事Cを除く本件各工事に関して不法行為に基づく損害賠償金の支払を求めることはできないとして、原告らの請求を一部認容、一部棄却した事例。