2014.05.27
退去強制令書発付処分等取消請求控訴事件
LEX/DB25503242/東京高等裁判所 平成26年2月26日 判決 (控訴審)/平成25年(行コ)第383号
フィリピン共和国の国籍を有する外国人女性である原告(控訴人)が、出入国管理及び難民認定法所定の退去強制手続において、東京入国管理局長から入管法49条1項に基づく異議の申出は理由がない旨の裁決を受け、退去強制令書発布処分を受けたことについて、原告が日本人男性と内縁関係にあり、日本に定着していることなどからすれば在留特別許可をすべきであったと主張して、国である被告(被控訴人)に対し、前記裁決及び前記退去強制令書発布処分の各取消しを求めたところ、原審は請求を棄却したため、原告が控訴した事案において、本件裁決はその裁量権の範囲を逸脱してなされた違法なものであるとし、これを前提とする本件退令発付処分も違法であるとし、原告の請求はいずれも認容し、これと異なる原判決を取り消した事例。