2015.09.29
殺人被告事件(98歳 要介護の母殺害 息子に執行猶予判決)
LEX/DB25540844/岐阜地方裁判所 平成27年 6月25日 判決 (第一審)/平成27年(わ)第30号
被告人が、うつ病の症状により実母である被害者(当時98歳)の介護を行うことを負担に感じ、被害者の首を両手で絞め続け、頸部圧迫による窒息により死亡させて殺害したが、被告人自身がした110番通報により臨場した警察官に対して自首した事案において、本件動機の形成にうつ病が相当程度影響していることを考慮すると、本件は、家族内における殺人(単独犯、被害者1名)の事案全体の中では軽い部類に属するといえ、被告人の年齢及び健康状態をも併せ考慮すると、被告人を実刑に処するのはいささか酷に過ぎるというべきであるとして、懲役3年、執行猶予5年を言い渡した事例(裁判員裁判)。





















