TKCのデータセンター
-TKCインターネット・サービスセンター(TISC)のご紹介-
TKCシステムは、会計事務所や中小企業、大企業、地方公共団体、金融機関、大学、法律事務所など
80万件を超えるお客さまに利用されています。
これらのお客さまを支えるのが、TKCのデータセンターです。
コンピューター・センターとして、50年以上にわたり培ったノウハウを結集したデータセンターで、
各種システム・サービスをご提供するとともに大切なデータをしっかりとお預かりし、
お客さまの事業活動をご支援しています。
- 中小企業から大企業
約60万社の
法人税申告を処理、保管 - 日本の売上高トップ100社のうち
93%超の企業の
会計・申告データを処理、保管 - コンビニ交付サービスを
利用する市区町村の
住民1,620万人のデータ保管
など(※2024.3.31現在)
安全
最新技術を駆使し、災害等への備えも万全
堅ろうでセキュアなファシリティー環境
震度7の地震に耐えるよう設計された免震構造の建物をはじめ、
24時間365日有人(TKC社員)による常駐監視の実施など、
データセンターのファシリティー基準を示す「ティア3 」以上に対応した施設・設備を備えています。設備概要はこちら
データセンターのファシリティ基準とTKCの対応レベル
分類 | 評価項目 | ティア3 | ティア4 |
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建物 | 建物用途 | ||
地震リスクに対する安全性 | |||
耐震構造 | |||
セキュリティ | セキュリティ管理レベル | ||
電気設備 | 受電回線の冗長性 | ||
電源経路の冗長性 | |||
自家発電設備の冗長性 | 必要台数 | 必要台数+1 | |
UPSの冗長性 | 必要台数+1 | 必要台数+2 | |
空調設備 | 熱源・空調機器の冗長性 | 必要台数+1 | 必要台数+2 |
熱源・空調機器の電源経路の冗長性 | |||
通信設備 | 引き込み経路・キャリアの冗長性 | ||
建物内ネットワーク経路の冗長性 | |||
設備運用 | 常駐管理体制 | ||
運用マネジメントの仕組みと運用 |
※青く示した部分はTKCの対応レベル
-
地震対策
震度7に対応
データセンターは、災害発生時にもサービスを継続できる専用設備です。
洪水などの水害リスクのない地域に立地しているほか、建物は震度7に耐えられるよう設計されています。 -
セキュリティー
センター内外を常時監視
データセンターでは、建物内外のカメラ監視に加え、入退館、それぞれの区画等への入退室などを、防犯センターで一元的に管理しています。
ICカード+生体認証
エリアごとに求められるセキュリティーレベルに応じ、それぞれの入退室には、共連れ防止やICカード、生体認証などによる本人確認・認証を行っています。
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運用監視
24時間365日有人監視
サービスやシステムの運用状況などは、TKC社員が24時間365日監視。万一のトラブル発生にもシステム開発と技術スタッフ部門(クラウド基盤技術部)と連携してスピーディーに対応します。
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雷対策
外部雷保護+内部雷保護
JIS規格の外部雷保護(建物の保護)に加え、IEC(国際電気標準会議)が規定する内部雷保護システムに対応。建物内部に設置される機器類への影響を回避しています。
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防火対策
0.1%の煙を感知
データセンターは耐火性の建物です。また、サーバールーム内は超高感度煙検知システム、IT機器などが水浸しにならない窒素ガス消火設備――などを完備しています。
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電力供給
電力系統の二重化
万一の停電に備えて、電力は本線・予備線の2系統で受電しています。またデータセンター内の受電設備も完全二重化し、IT機器へ確実に電力を供給します。
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停電対策
連続運転72時間
電力会社からの電力供給が停止しても、瞬時に無停電電源装置に切り替わります(停電補償時間10分)。また、電力停止から1分以内に自家発電装置(連続運転72時間)から電力が供給されます。
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通信設備
複数経路、複数キャリア
インターネットやLGWANへ複数ルートで接続。万一の場合でも、いずれか一つが利用できればサービスに影響はありません。また、データセンター内部の通信設備も二重化しています。
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空調設備
消費電力40%削減
空調機は必要台数+1台を設置。1台の空調機が故障してもサーバールームの温度湿度を一定に保ちます。また、外気冷房効果による省エネ対策では二酸化炭素(CO2)の総排出量を抑制するため、電力消費の削減に取り組んでいます。
TKCデータセンターの建物は震度7、加速度900ガル※に耐えられるよう設計されています。
※ガル=地震動の大きさを表す加速度の単位。1ガルは毎秒1センチメートルの割合で速度が増すことを示す。
東京電力によれば、東日本大震災の際、福島原子力発電所で観測された最大加速度は550ガル
東日本大震災の際、TKCデータセンターは震度6強の揺れに見舞われ、建物が北東方向へ最大16センチ強もひっぱられましたが、内部での物品落下や建物への被害はなく、その堅牢さが実証されました。
また、近隣は約24時間停電しましたが、自家発電装置の稼働により、サービスを1秒たりとも停止させることはありませんでした。
なお、サーバールームを一定の湿度に保つには大量の水が必要です。そこで万一に備えた採水対策として敷地内に井戸を設置。
この井戸はデータセンターで利用するほか、緊急時には近隣住民にも開放する予定で、毎年水質検査も受けています。
安心
国内法に準拠した厳格な個人情報管理体制の下
TKC社員がデータを保護
お客さまからお預かりするデータには、厳格な取り扱いが必要な情報が数多く含まれています。
そこで、お客さまの社会的な役割や業務を理解したセキュリティーとITの専門スタッフ(TKC社員)が、
厳格な管理基準に則って大切なデータを保護しています。
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プロフェッショナルな人材の育成
データセンターに勤務する社員は、TKC社員としてのセキュリティー意識の啓発や教育に加え、適切なサービス運用・データ保護に求められる専門研修(200項目以上)を実施。これにより、情報リテラシーと業務スキルの向上へ継続的に取り組んでいます。
また、緊急事態が発生した場合にも迅速・冷静・的確な行動がとれるよう、異常時を想定した教育訓練も継続して実施しています。 -
第三者評価による体制整備と運用管理
TKCのお客さまは、いずれも法律や制度で厳格なコンプライアンス・IT統制が求められる組織体ばかりです。
そのため、国際規格などの認証取得へ積極的に取り組み、第三者の客観的な評価による厳格な情報セキュリティー体制の整備・運用の維持、向上に努めています。 -
開発と運用の分離によるIT統制の強化
データセンターで稼働するシステムの開発と、サービスの運用は完全に分離。サービスの立ち上げから円滑な運用まで、あらゆる連携を技術スタッフ部門が専属でサポートします。
毎週、事故対策検討会議を開催し、運用と技術スタッフ部門が連携して、
“ヒヤリ・ハット”をはじめセキュリティーインシデントの発生予防と問題解決に取り組んでいます。
便利
自社データセンターだからこそできる
万全なサポートと高付加価値サービスの提供
システム開発から運用、ヘルプデスクサービスまでトータルでサポートするTKC。
データセンターを拠点として各種アプリケーションやこれに関連するソリューションを組み合わせた高付加価値なサービスを提供します。
また、万一の障害発生時には総力を挙げてお客さまを100%救援します。
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トータルでサポート
TKCでは、各種システムを導入して終わりではなく、お客さまに安全・安心・便利に使い続けていただくことが重要と考えています。
そのためシステムの開発から導入支援、サービスの運用、ヘルプデスクサービスまでをトータルでサポート。
万一、システム障害等が発生した場合、第一報(障害の内容や当面の対処方法など)の迅速な発信から復旧確認に至るまで、全社を挙げて該当するお客さまの「100%救援」に取り組みます。 -
時代とともに進化するデータセンター
TKCでは、4つの変化(法律の変化、社会制度の変化、IT業界のイノベーション、顧客の価値観の変化)を確実に捉え、いち早くクラウドサービスの提供を開始するなど“常に一歩先を行く”システム・サービスの開発・提供に努めています。
それらを支えるのもTKCのデータセンターです。
そのため、最新のクラウド基盤技術やセキュリティー技術をいち早く採り入れ、進化を続けています。
その取り組みは、先進事例として内外のクラウド基盤技術ベンダーからも注目されています。
TKCが提供する主なクラウドサービス(TKCクラウドサービス)
TKCインターネット・サービスセンターを拠点として、各種アプリケーションやアウトソーシングなどのサービスを組み合わせ、
“安全・安心・便利”な「TKCクラウドサービス」を提供し、お客さまの事業活動を支援します。
- 会計事務所向け
- 企業・法人等向け
- 地方公共団体向け
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- 「TASKクラウド」シリーズ
- 基幹業務システム
- 公会計システム
- 地方税電子申告支援サービス
- 証明書コンビニ交付システム
- スマート申請システム など
- 「TASKクラウド」シリーズ
- 金融機関連携
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- 「TKC FinTechサービス」
- 大学・法曹界・企業法務部向け
認証取得への取り組み
お客さまが業務を委託される際に客観的な評価ができるよう、ISOなどの標準規格の認証を取得しています。
- ISO/IEC27001:情報セキュリティマネジメントシステム認証
- ISO/IEC27017:ISMSクラウドセキュリティ認証
- ISO/IEC27018:パブリッククラウド環境における個人情報保護認証
- ISO/IEC20000:ITサービスマネジメントシステム認証
- 3402監査:受託業務に係る内部統制の評価
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TKCは、TKCデータセンターで提供する以下のサービスに係る内部統制に関して、日本公認会計士協会の保証実務委員会実務指針3402に基づく「受託業務に係る内部統制の保証報告書」(3402監査報告書)を受領しています。
- 法人電子申告システム(ASP1000R)
- 連結納税システム(eConsoliTax)
- グループ通算申告システム(e-TAXグループ通算)
- 連結会計システム(eCA-DRIVER)
- 税効果会計システム(eTaxEffect)
- 統合型会計情報システム(FX5)
- 統合型会計情報システム(FX4クラウド)
- 電子申告システム(e-TAX消費税)
- 固定資産管理システム(FAManager)
- 総合行政ネットワークASP(LGWAN-ASP)サービス認定事業者
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TKCデータセンターは、地方共同法人地方公共団体情報システム機構が運営するLGWANを利用したサービス提供事業者として認定されています。
- ファシリティサービス(2003年10月20日審査合格)
- ホスティングサービス(2003年11月28日審査合格)
- アプリケーションおよびコンテンツサービス(2003年11月28日審査合格)
- 地方共同法人地方税共同機構 認定委託先事業者
- ASP・SaaS安全・信頼性に係る情報開示認定制度
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TKCデータセンターで提供する「TKC連結グループソリューション」の以下のサービスに関して、
一般社団法人日本クラウド産業協会(ASPIC)から「ASP・SaaS安全・信頼性に係る情報開示認定制度」の認定を取得しています。- 法人電子申告システム(ASP1000R)
- グループ通算申告システム(e-TAXグループ通算)
- 連結会計システム(eCA-DRIVER)
- 税効果会計システム(eTaxEffect)
- 統合型会計情報システム(FX5)
- 固定資産管理システム(FAManager)
- ペポルインボイス対応システム(インボイス・マネジャー)
- TKC税務申請・届出クラウド
- 海外ビジネスモニター(OBMonitor)
設備概要
サーバールーム面積 | 3,412平方メートル(約1,034坪) |
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地震対策 | 免震構造(震度7でも継続使用可能) |
床荷重 | 816kg/平方メートル |
受電方式 | 6.6kV高圧本線予備線受電方式 |
電気設備の二重化 | 分電盤まで二重化(ラック内二重化はオプション)/電気設備点検時の停電無し |
非常用バックアップ発電機 | ガスタービン発電機 |
発電機用の燃料備蓄 | 72時間分の燃料を備蓄 |
UPS | 10分以上 |
接地システム | IEC規格によるSPD(Surge Protective Device)および等電位ボンディング接地システムを採用 |
空調 | 空冷PAC |
温度湿度設定 | 24度±2度、50%±10% |
火災検知システム | 超高感度煙センサー設置 |
システム運用・監視 | 24時間365日有人監視 |
消火システム | NN100(窒素ガスで構成されたイナート系消火剤を使用。オゾン破壊係数、地球温暖化係数ともに0) |
入退室管理 | 全館ICカードによるドアアクセスコントロール(サーバールームへの入退室はバイオメトリクス認証を採用) |
監視カメラ | 建物外周および館内に設置 |
通信回線 | マルチキャリア対応 |
亜鉛ウィスカ対策 | 完全ウィスカフリーのサーバールーム |
環境対策 | 外気導入空調、ホットアイルチャンバー空調など |