2019年10月号Vol.116

【TKC サポートインフォメーション2】福祉相談支援システム
相談支援業務の生産性向上へ
システムを機能強化

 少子高齢化の進展や世帯構成の変化などにより複合的な課題を抱える世帯が増加し、相談業務を担う市区町村の重要性が増しています。その一方、紙や表計算ソフトで情報を管理する運用に加え、従来の制度ごとに〝縦割り〟構造の組織体制では、複合的な課題を抱えた世帯に対応しきれないなどの課題がありました。
 そこで、TKCでは「TASKクラウド福祉相談支援システム」を提供し、包括的な相談支援体制の構築をサポートしています。
 来春にかけてこのシステムの機能強化を図るとともに、お客さまの状況に応じて一部業務からスモールスタートできるよう料金体系を見直します。

機能強化のポイント

 システム化することで、これまで担当部署ごとに管理されていた情報について一元的な管理・共有が容易に行えるようになります。しかし、その一方で相談・支援経過記録は自由記述の長文となりやすく、〈入力の手間〉〈読むのが大変〉〈入力内容のバラつき〉などの課題が指摘されてきました。
 この課題解決を支援するため、以下の機能強化に取り組みます。

1 画面の切り替え

 対象者や世帯の受給資格や認定情報の画面から、福祉サービス検索画面へ切り替えられるようにします。これにより、スムーズな業務を実現します。

2 現況や支援経過等の複写

 世帯内で複数の世帯員が同じ課題を抱えていることがあります。他の世帯員の現況情報や、支援経過情報を複写できるようにすることで、入力作業を効率化します。

3 相談記録入力の効率化

 訪問先などシステムが利用できない環境では、表計算ソフトに相談記録を入力するケースがあります。そのデータをシステムへ容易に取り込めるようにし、相談記録入力作業を効率化します。

現況や支援経過等の複写

「児童相談」のみでも利用可能

 児童相談件数は年々増加しており、情報共有や管理、資料作成に多大な手間がかかっています。そのため、まずは「この分野からすぐにでも福祉相談支援システムを利用したい」という要望が多数寄せられていました。
 この声に応え、このほど新たな料金体系を設けました。これにより、児童相談業務から〝スモールスタート〟でシステムをご利用いただけるようになります。

◇   ◇   ◇

 TKCでは、今後も国の動向を踏まえながら機能強化に努め、より一層の〈行政事務の効率化〉と〈住民福祉の増進〉の実現を支援してまいります。

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