掲載日:2019.11.11

さあ始めよう!電子申告 -義務化に備えて-

第5回 電子申告の実務-勘定科目内訳明細書のCSVデータを作ろう-

TKC全国会 中堅・大企業支援研究会 連結納税システム普及部会会員 税理士 宮﨑純子

TKC全国会 中堅・大企業支援研究会
連結納税システム普及部会会員
税理士 宮﨑 純子

2020年4月1日以後開始する事業年度から、大法人は法人税・消費税・地方税の電子申告が義務化されます。当コラムでは、電子申告義務化に備えて事前準備から電子申告までの実務を全6回で解説いたします。

※令和元年9月10日現在国税庁・地方税共同機構HPで公表されている情報をもとに記載しています。

 電子申告義務化に伴い導入される利便性向上施策として、勘定科目内訳明細書については「記載内容の簡素化」と「データ形式の柔軟化」が実施され、2019年5月以後の申告から、従前のデータ形式(XML形式)に加えてCSV形式による提出も可能となりました。今回は、勘定科目内訳明細書のCSV形式データの作成方法について解説します。

1.勘定科目内訳明細書のCSV形式データの作成方法

 勘定科目内訳明細書のCSV形式データの作成方法として、「標準フォーム」を活用した作成方法があり、作成手順は以下のとおりです。詳細は、「標準フォームを活用したCSV形式データの具体的な作成方法」をご確認ください。
 なお、「標準フォーム」を使用せず、CSV形式データを法人で独自に作成する場合には、「CSV形式データ作成に当たっての共通留意事項」や勘定科目内訳明細書ごとの「留意事項等」に従って加工してください。

(1) 「預貯金等の内訳書」「受取手形の内訳書」などの場合
① 入力箇所等

 まずは、e-Taxホームページに掲載されている「標準フォーム」より各内訳書の標準フォーム(エクセル)を選択します。ここでは「預貯金等の内訳書」を例に、CSV形式データの作成方法を解説します。

 次に、標準フォームの空欄のセルに、事前に作成した内訳書データを貼り付け、又は直接入力を行います。入力欄には、主な留意事項が表示される設定になっています。その他の留意事項については、勘定科目内訳明細書ごとの「留意事項等」をご確認ください。

② CSV形式データへの変換準備

 入力完了後、タイトル行(青色枠内)を削除します。

③ CSV形式データの作成・送信

 作成したエクセルデータの「ファイルの種類」を「CSV(カンマ区切り)(*.csv)」とし、CSV形式データを作成・保存します。なお、ファイル名は「帳票ID_バージョン」(「預貯金等の内訳書」の場合は、「HOI010_4.0.csv」)ですが、バージョンの後ろに「_(アンダーバー)」を付すことで、任意の文字列(「預貯金等」)を設定することも可能です。

 最後に、保存したデータをe-Tax ソフトに読み込んで送信します。

※なお、e-Taxホームページでは、CSV形式データが規則どおりに作成されているかチェックを行うツール「CSVファイルチェックコーナー」が提供されています。

(2) 「仮払金(前渡金)の内訳書、貸付金及び受取利息の内訳書」「仮受金(前受金・預り金)の内訳書、源泉所得税預り金の内訳」などの場合

 一部の内訳書については、1つの書式内で複数のCSV形式データを作成する必要があり、上記(1)②の作業の際に「CSV作成用」シートを使ってCSV形式データを作成します。具体的な手順は以下のとおりです。

① 入力箇所等

 1つの書式内で複数の形式データを作成する必要がある場合、標準フォームのシートが複数に分かれているため、それぞれのシートに必要なデータを入力します。

② CSV形式データへの変換準備

 入力完了後、タイトル行を削除し、「CSV作成用」シートに(2)①で作成したデータを貼り付けます。その際、入力すべき項目数が違う場合(赤色はH列まで、黄色はI列まで)であっても、単純に貼り付けを行います。

③ CSV形式データの作成・送信

 CSV形式データの作成・保存・送信の手順は(1)③に記載のとおりです。保存の際、以下の注意メッセージが表示されますが、「OK」をクリックします。

2.TKC法人電子申告システムでの勘定科目内訳明細書のCSV形式データの作成方法

 TKC法人電子申告システムでは、「財務諸表等連携機能」(勘定科目内訳明細書の連携も含む)を使って、効率的に勘定科目内訳明細書のCSV形式データを作成できる予定です。
 主な機能として、3種類のCSV形式データ(国税庁指定様式、企業独自レイアウト、TKC専用フォーム)について、TKC法人電子申告システムへの読み込みを可能とし、e-Taxで利用できない文字等のエラーチェックを行います。e-Taxホームページの「CSVファイルチェックコーナー」より詳細にエラーの内容を表示するため、データ修正を効率的に行えます。
 TKC専用フォームの特長は、①日付は1項目(元号・年・月・日にセルが分かれていない)②金額はカンマ付きのままでも可能 ③「フォーマット区分」の指定不要 などで、簡単にCSV形式データを作成できます。
※現在開発中であり変更の可能性もあります。

出典:
e-Taxホームページ
(https://www.e-tax.nta.go.jp/hojin/gimuka/csv_jyoho2.htm)
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プロフィール

税理士 宮﨑 純子(みやざき じゅんこ)
TKC全国会 中堅・大企業支援研究会
連結納税システム普及部会会員

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税理士法人土田会計事務所

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