掲載日:2011.06.24

企業会計基準委員会

企業会計基準委員会「IASBが退職後給付の会計処理の改善を導入」等を公表

 平成23年6月23日(木)、企業会計基準委員会ホームページで「IASBが退職後給付の会計処理の改善を導入」等が公表されました。

  1. IASBが退職後給付の会計処理の改善を導入
    https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/iasb/standards/ias2011/comments20110616_2.jsp
     国際会計基準審議会(IASB)は、年金その他の退職後給付の会計処理を改善するプロジェクトを、IAS第19号「従業員給付」の修正版の公表により完了したと発表した、とのことです。 また、この修正は、次のことにより重要な改善を行うものである、とのことです。
    1. 利得又は損失の認識を繰り延べる選択肢(「コリドー方式」と呼ばれる)を廃止し、比較可能性と表示の忠実性を高める。
    2. 確定給付制度から生じる資産及び負債の変動の表示を簡素化する。これには、再測定をその他の包括利益(OCI)に表示するという要求が含まれ、それにより、当該変動を多くの人々が企業の日常的活動の成果と考える変動と区別する。
    3. 確定給付制度に関する開示要求を拡充し、確定給付制度の特徴及び企業が当該制度への参加により晒されているリスクに関するより適切な情報を提供する。
  2. IASBとFASBがその他の包括利益の表示要求を一致させる
    https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/iasb/standards/ias2011/comments20110616_1.jsp
     国際会計基準審議会(IASB)と米国の国内基準設定主体である財務会計基準審議会(FASB)は、国際財務報告基準(IFRS)に従って作成される財務諸表と米国会計基準(US GAAP)に従って作成される財務諸表における、その他の包括利益(OCI)の項目の表示を改善し一致させる修正を公表した、とのことです。

以上

  
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