2020年7月号Vol.119

【TKC サポートインフォメーション2】公会計システム財務書類の活用へ
チェック・分析機能を強化

 今年3月、総務省は「地方公会計の推進に関する研究会(令和元年度)報告書」を取りまとめました。
 報告書では、〈固定資産台帳や財務書類が適切に作成・更新される体制が築かれること〉と〈作成した財務書類等の情報が資産管理や予算編成などへ積極的に活用される体制が築かれること〉を期待するとしています(詳しくは6~9ページ参照)。
 これらを踏まえ、「TASKクラウド公会計システム」シリーズのさらなる強化拡充へ取り組みます(提供時期などは別途ご案内します)。今後提供を予定する新機能の中で、ぜひ注目していただきたいのが以下の2点です。

1 LCCシミュレーション機能

 維持管理や修繕費、改修・更新費などの単価と、経費発生の周期を登録するだけで、施設にかかるライフサイクルコスト(LCC)を簡単に試算できるようにします。
 単価と周期は、複数のシミュレーションパターンを登録できます。例えば、〈長寿命化改修を行い、更新時期を延長する〉と〈長寿命化改修を行わない〉とそれぞれのライフサイクルコストを比較・検討できます。試算には固定資産管理システムに登録済みのデータを使用するため改めて登録する手間がなく、減価償却費を含めたトータルコストも確認できます。
 これらシミュレーション結果は、施設の再配置・統廃合など「公共施設マネジメント」に活用できるだけでなく、公共施設等総合管理計画・個別施設計画で求められる「維持管理・更新等に係る中長期的な経費の見込み」を試算する際の参考資料としても利用できます。

LCCシミュレーション機能

2 財務書類分析レポート機能

 研究会報告書では、住民や議会などの期待に資するため、財務会計としての役割を確実に果たす必要性を強調。それには、〈庁内全体で財務書類の作成、チェック、分析等の重要性の認識を持つべき〉と述べています。
 そこで職員自らが財務書類を分析し、その結果を分かりやすく整理できる機能を検討しています。
 この機能では、財務書類の各勘定科目や指標に応じた「分析のポイント」と関連データなど、分析にあたって着目すべき情報を容易に把握できるようにします。また、結果は「財務書類分析レポート」として出力でき、住民向け公表資料としての活用も可能です。

◇   ◇   ◇

 TKCでは、今後も公会計情報の活用を支援する機能の強化に努め、「行政経営の強化」と「財政の効率化・適正化」を支援してまいります。

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