
当社は2025年3月10日に「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。
健康経営の推進目的・方針
1977年にTKCの健康経営がスタート
創業者 飯塚 毅
1977年8月にTKCの創業者であり当時社長の飯塚毅は、「TKC全従事者の徹底的健康管理」をテーマとする社長業務命令を発令しました。そこには次の通り記載されています。
「TKCの全従事者は、TKCの最大の財産であるから、万一病気のときは社長としては、本人の救済のために、費用は全く惜しまない方針である」
この社長業務命令が当社において本格的に健康経営に取り組むスタートとなりました。
その方針は代々受け継がれ、いまでも社員とそのご家族の医療費は、保険適用診療の自己負担分全額を従業員共済組合にて負担しています。自己負担なしで医療を受けられることは、病気の早期発見・治療にもつながり、社員の健康維持および事業継続において大きな役割を果たしてきました。
当社が考える健康経営とは
代表取締役社長 飯塚 真規
当社は、就業規則の前文において、顧客サービス(顧客満足度)の水準、市場におけるシェア、社員の待遇の3点において世界第一級を目指すことを掲げています。
これらの実現にあたっては、社員一人ひとりが心身共に健康であり、高い使命感のもと、専門性を発揮し続けることが重要だと考えています。そのため当社は全ての役社員が健康であり続けるために、必要な措置を講じると共に、健康の保持と増進に向けて積極的に取り組みます。
TKCグループは次の5点を実践します
- 快適な職場環境を実現する。
- 社員の心身両面の健康増進を支援する。
- 社員全員がWell Beingであることを目標とする。
- それをもって理念経営の礎とする。
- その結果としてサステナブルな社会構築を支援する。
健康経営の推進体制
健康経営を推進する組織体制
当社における健康経営の推進体制は以下のとおりです。
重点施策と戦略マップ
重点施策
- 理念経営を実践するためにも社員の健康増進に努める。
- 社員がストレスなくベストな状態で働ける職場環境を構築する。
- ワークライフバランスを重視し、従業員満足度を高める。
- 健康を維持し、安心して長く働けるよう、社員の健康リテラシーを高める。
- 自社に留めることなく取引先や提携企業などと健康経営に関するノウハウや情報を共有し、社会全体への展開を志向する。
健康経営戦略マップ
具体的な取り組み
具体的な取り組み(活動実績)
TKCストレッチの開発・利用促進
座り過ぎによる健康リスクを軽減するため「TKCストレッチ」を制作しました。職種や仕事内容別に4つのメニューを用意しています。1000人超の開発職社員が勤務する栃木本社では毎日15時に音楽を流し、TKCストレッチタイムとしています。
女子栄養大学監修によるヘルシーランチを社員食堂で提供
栃木本社の社員食堂では、朝昼夕の3食を提供するほかに女子栄養大学監修によるヘルシーランチを毎日提供しています。
喫煙対策の実施
毎年5月31日の世界禁煙デーには全事業所を禁煙とする「ワンデー禁煙」を実施し、タバコなしでも1日過ごせることを体験してもらっています。また、全社員を対象に定期的に喫煙に関するアンケート調査を実施し、社内報で結果や禁煙成功事例を公表するとともに、社内で「禁煙達成ロゴ」のデザインを募集・公表するなどして禁煙への意識を高めています。
ウオーキングイベントの開催
健康保険組合(TJK)と連携し、TJK主催のウオーキングイベントに毎年参加しています。チーム毎に歩数を競いながら社員間の連帯やコミュニケーションも生まれ、年々参加者が増えています。
医療費の全額補助(早期治療促進)
TKC従業員共済組合が、社員およびその家族の医療費の全額補助(保険適用診療の自己負担分)を行っており、社員の病気の早期発見・治療につながっています。2024年度は総額145,460千円を補助しています。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|
| 117,370 | 114,345 | 123,633 | 135,605 | 145,460 |
社員のリテラシー向上にむけた研修
外部講師等を招いて社員の健康リテラシー向上に向けた「健康増進セミナー」を開催しています。近年では「メンタルヘルス」「フィジカル」 「生活習慣病から起こる救急疾患」 「睡眠」 をテーマにしたセミナーを開催し社員のリテラシーを高めています。
社内報での情報発信「みんなで健康になろう」
社内報「とこしえ」で定期的に健康に関するテーマを掲載し、社員の健康への意識を高めています。
「KARADA de Plus+」の発行
TKC医務室から毎月健康や栄養をテーマにしたミニ情報「KARADA de Plus+」を発行し社員のリテラシーを高めています。
インフルエンザ予防接種の補助
インフルエンザ予防接種を推奨しており、接種費用の半額を補助しています。なお、栃木本社においては社内の会場で接種を実施し、接種率の向上を図っています。
スポーツ協賛による地域社会の運動増進
各種スポーツイベントに協賛し、地域社会の運動増進に貢献しています。
全事業所へのウオーターサーバの設置
社員の水分補給を支援し熱中症予防を図ること、飲料水を常備することで災害時の水不足に備えることなどを目的に全事業所に通年でウオーターサーバを設置しています。
ビジネスカジュアルの実施による熱中症対策
クールビズ期間中に、社員の軽装(ビジネスカジュアル)を認め、社員の熱中症を予防しています。
クールビズ実施期間中における社員の服装に関するご案内 -7月4日より実施する社員の軽装について-
産業医や専門医による健康相談の定期開催
身体や心をいきいき整え、仕事やレジャーを楽しむため、産業医やメンタルヘルス専門医による健康相談会を開催しています。頭痛・睡眠障害・疲労感が抜けないなどの症状や人間ドック・一般健康診断の結果などについても気軽に相談可能です。
マッサージルーム
栃木本社では、ワンコインでマッサージ師による施術を受けられます。心身共にリフレッシュでき、より健康に仕事を行うことが出来ます。
ハラスメント対策マニュアルの配布
当社グループ会社で出版した職場のハラスメント対策本を管理職社員に配布し、安心して働ける職場環境作りに取り組んでいます。本書は会計事務所やユーザー企業など取引先にも提供しています。
取り組み目標と実績
当社の取り組みや目標、実績
| No. | 当社が目指す取り組み | 目標 | 2023年度結果 | 2024年度結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 全社員が定期健康診断を受診 | 100% | 100% | 100% |
| 2 | 再検査等の対象社員全員が受診 | 100% | 100% | 100% |
| 3 | 全社員がストレスチェックを受検 | 100% | 98.00% | 98.20% |
| 4 | 従業員満足度の向上 | 前年より評点UP | 45.64 | 46.09 |
| 5 | ヘルスアップWebの活用 | データ登録100% | 100% | 100% |
| 6 | 管理職研修の開催 | 対象社員受講 | 100% | 100% |
| 7 | 有給休暇取得率向上 | 前年より増加 | 68.00% | 70.10% |
| 8 | 過重労働対象社員の削減 | 前年より減少 | 〇 | 〇 |
| 9 | 社員のリテラシー向上研修開催 | 年2回以上の開催 | 〇 | 〇 |
| 10 | 社内報での情報発信 | 年4回以上 | 4回 | 6回 |
| 11 | 産業医による健康相談開催 | 毎月 | 〇 | 〇 |
| 12 | TKCストレッチの利用促進 | 月1回 | - | 〇 |
| 13 | ウォーキングイベントの開催 | 年1回 | 〇 | 〇 |
| 14 | 女子栄養大学監修のランチメニュー提供 | 毎日 | 〇 | 〇 |
| 15 | 喫煙率の低下 | 前年より減少 | 20.20% | 20.00% |
| 16 | 喫煙アンケート調査 | 年1回 | - | 〇 |
| 17 | 特定保健指導の受診 | 実施率の増加 | 54.30% | 39.40% |
| 18 | 従業員とその扶養者への医療費補助額 | - | 135,605千円 | 145,460千円 |


