2021年1月号Vol.121
【TKC サポートインフォメーション1】かんたん窓口システム書かせない・待たせない窓口
機能強化でもっと便利に
書かせない・待たせない・来させない窓口サービスを実現する「TASKクラウドかんたん窓口システム」。このシステムは、住民票などの証明書交付申請を支援する〈証明書交付〉と、転入などのライフイベントに応じた行政手続きを案内する〈申請書作成支援・手続き案内〉の二つの機能で構成されています。
2021年春以降、これらの機能を順次、強化します。
1 証明書交付機能
(1)多言語対応
コンビニ交付サービスと同様に、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、スペイン語、ポルトガル語に対応します。
これにより日本語に不慣れな外国人の方でも、かんたんに証明書を取得できます。
2 申請書作成支援・手続き案内機能
(1)他社基幹系システムとのデータ連携が容易に
かんたん窓口システムの申請データを、「CSV形式」で出力できるようにします。これにより、TKC以外の基幹系システムへのデータ連携が容易となります。
なお、データ連携のレイアウトや手法はTKCシステム連携基盤を活用した汎用的な仕組みで構築するため、コストも最小限です。
(2)電子サインへの対応
申請書への本人自署について、タブレットを用いた「電子サイン」に対応します。電子サインは申請書PDFに合成されるため、PDFを原本として保管すれば〝完全ペーパーレス〟を実現できます。
さらなる利便性向上へ
申請書作成支援・手続き案内機能では、複数のお客さまの協力を得て〈転出証明書のOCR読み取り〉の実証実験を進めています。
これは転出証明書を専用スキャナで読み込んで地紋除去を行い、OCR処理で記載された情報をデータ化するものです。これにより、転入時に発生する世帯員情報の入力作業を支援するとともに、入力ミスも減り、職員の業務負荷軽減が図れます。
この機能は実証実験の成果を踏まえて、システムに搭載する予定です。
かんたん窓口システムの役割は、窓口改革の支援にとどまりません。
現在、大阪市の協力を得て開発を進める「スマート申請システム」と連携し、オンライン申請とデジタルデバイドの双方に対応する〈行政手続きの完全デジタル化〉も実現できます。かんたん窓口システムの進化にご期待ください。
掲載:『新風』2021年1月号