ニュースリリース

IFRS対応と決算の早期化・効率化支援へ、eCA-DRIVERの機能を強化・拡充

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平成24年7月25日

 株式会社TKC(本社:栃木県宇都宮市/代表取締役社長:角 一幸/資本金:57億円)は、ここにきてIFRS(国際財務報告基準)の任意適用を公表・検討する企業が目立ってきたことを受けて、連結会計システム「eCA-DRIVER」2012年7月提供版において、IFRS対応と連結決算の早期化・効率化を支援する機能の強化・拡充を図ります。 

 TKCではかねてより“低コストかつシンプルなIFRS対応”*1)を訴え、TKC全国会連結会計システム小委員会の評価・指導のもとIFRSへのコンバージェンス/アドプション対応を着々と進めており、今回の機能強化もその一環として実施するものです。
 具体的には、eCA-DRIVER7月提供版において、日本の会計基準と大きく異なる「棚卸資産」や「固定資産」などの未実現損益消去について連結決算の過程でIFRS基準へ組み替える「税効果仕訳」を自動生成する機能などの強化・拡充を行います。

 これにより、IFRSを任意適用する企業においては日本基準とIFRS基準の双方に対応する連結決算の処理を簡素化でき、また将来のIFRS適用を考える企業でもそれを見据えた決算の早期化・効率化を実現できるようになります。

 昨今、上場企業を中心とする中堅・大企業の経理部門においては限られた人員・時間で「制度会計」への適確な対応が迫られるとともに、事業のグローバル化を背景として企業競争力を強化するために、グループ全体の月次連結業績管理や予算・予測連結の管理といった「管理会計」への対応が不可欠となっています。
 そうしたなか、IFRSを任意適用することを正式に表明する企業も相次ぎ、こうした動きは今後さらに加速することが見込まれています。なお、これらの企業では移行に伴う一定期間、日本基準とIFRS基準の2つの会計基準に対応した連結財務諸表を作成することとなります。そのためIFRSを任意適用する企業はもちろん、将来の適用を考える企業においてもランニングコストを抑制しながらグループ全体の「連結経営」を強力に支援し、連結決算の早期化・効率化を実現できる連結会計システムへの期待が高まっています。

 TKCでは、クラウド型の連結会計システムの国内導入実績No.1ベンダーとして、TKC全国会中堅・大企業支援研究会(税理士・公認会計士約1,000名)とともに“経理部の強い味方“としてシステム開発およびサポート体制の一層の強化に努め、中堅・大企業の戦略的なグループ経営を支援してまいります。

連結会計システム「eCA-DRIVER」(2012年7月版)の主な機能強化について

1.復興財源確保法への対応
2.棚卸資産および固定資産等の未実現損益消去のIFRS対応
3.持分法適用会社がほかの連結子会社へ投資している場合の資本連結処理等の対応
                               など

「eCA-DRIVER」について

 TKC連結会計システム「eCA-DRIVER」は、連結会計制度に準拠し、業務プロセスの標準化によって子会社からのデータ収集から連結財務諸表の作成まで連結決算業務の早期化・効率化を支援する中堅・大企業向け連結会計システムです。現在、上場企業を中心に約420企業グループの中堅・大企業に利用されています。

1.システムの特長
(1)四半期・月次決算処理の自動化を支援

 一括処理機能により“ワンクリック”で連結修正仕訳を自動生成します。

(2)個別会計ならびに決算開示システムとのデータ連携
 FX5、ERPシステムや決算開示システムとのスムーズなデータ連携を支援します。

(3)クラウドサービスによる業務の効率化
 Webによる関係会社分散入力やリコンサイル機能、データ収集の進捗管理が可能です。

(4)制度連結から管理連結まで豊富な拡張機能
 注記情報作成システム、複数連結システム、会社別CF計算書作成システム、予算連結業績管理システム、マネジメントレポート設計ツール(帳表作成ツール)

(5)英語・中国語(簡体語)に対応(*対応言語は順次拡張予定)

(6)TKC連結グループソリューション(*2)により、連結グループの決算・申告業務の効率化を一気通貫で支援します。 

2.サービス提供開始日
 平成24年7月31日

 

(*1)【“低コストかつシンプルなIFRS対応”へのTKCの取り組み】

 TKCではかねてより“低コストかつシンプルなIFRS対応”を訴え、「eCA-DRIVER」のIFRSへのコンバージェンス/アドプション対応を着々と進めてきました。
 その基本的な考え方は、「親会社・連結子会社ともに業務システムや個別財務会計システムを改修することなく、最低限のコストで、かつ短期間に、グループ会社全体で柔軟なIFRS対応を“シンプル”に実現すること」です。そのため、昨年5月にはeCA-DRIVERの機能として“IFRS修正仕訳”自動生成ツールを開発し、これを別途商品化した「IFRSチェンジャー」(特別価格26,460円税込)の提供も発表しました(なお、IFRSの強制適用時期が延期されたことなどにより、現在、IFRSチェンジャーは提供を延期しています)。
 また、eCA-DRIVERはこれまで2006年の新会社法対応や2007年の四半期財務諸表対応など、大幅な制度改正対応について原則としてソフトウェア保守料の範囲内で対応してきました。
 今後予定されるIFRSへのコンバージエンス/アドプションについても、これまでと同様に対応し、お客様の計画的な制度対応を支援します。

(*2)【TKC連結グループソリューション】
 TKCでは、中堅・大企業における日々の記帳から決算・申告まで企業グループの会計・税務のすべての業務を網羅する「TKC連結グループソリューション」を提供しています。これにより、企業グループの財務会計、連結決算、単体/連結納税への対応、電子申告への対応を強力に支援します。会計や税務のシステムを個々に提供するベンダーは数多く存在しますが、会計から税務まで“一気通貫”により親和性の高い操作環境を実現しているのはTKCのみです。
 導入実績は1,800企業グループに達し、日本のトップ企業100社のうち50%以上で採用されています。

連結会計システム「eCA-DRIVER
統合型会計情報システム「FX4クラウド」 「FX5クラウド
連結納税システム「eConsoliTax
税効果会計システム「eTaxEffect」
法人電子申告システム「ASP1000R
電子申告・納税かんたんキット

1.企業グループの決算業務をトータルで支援
 会計と税務に特化しているTKCが、個別会計から連結会計、そして税額・税効果計算から電子申告までを網羅する各種ソリューションの提供を通じて、連結グループにおける決算・申告業務をトータルでご支援します。

2.会計・税務の実務に精通した専門家によるコンサルティングサービス
 会計・税務の実務に精通した専門家(TKC全国会中堅・大企業支援研究会に加盟する税理士・公認会計士)が、システムの導入から運用までサポートすることで、企業の要望にきめ細やかに対応します。

3.TKCクラウドにより、低コストとデータの一元管理を実現
 最高度の情報セキュリティ体制を備えたTKCのデータセンター(TISC)の活用により、ハードウェアやインフラ等の初期投資やランニングコストの大幅な削減を実現します。
 また、グループのデータをTISCで一元的に管理できます。

以上

当リリースに関するお問い合わせ先
株式会社TKC 東京本社 経営管理本部 広報部
TEL:03-3266-9200 FAX:03-3266-9161

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