ニュースリリース
「巡回監査支援システム」の機能を強化して提供開始―システムユーザからの改善要望に基づきレベルアップ―
平成19年7月10日
株式会社TKC(本社:栃木県宇都宮市鶴田町/代表取締役:飯塚真玄/資本金:57億円)は、システムユーザ(TKC全国会会員)からの改善要望に基づきレベルアップした 「巡回監査支援システム」を、平成19年7月2日よりTKC全国会の会員事務所(税理士・公認会計士)に提供を開始しました。
「巡回監査支援システム」は、システムに搭載された 『巡回監査報告書』を活用して会計事務所の行う巡回監査の品質確保および監査事務能力等の向上を図り、業務プロセスに沿った画面に従って処理を進めることで巡回監査をシステム的に確立し、巡回監査業務の標準化 および効率化を図ることが可能なシステム です。
当システムは、TKC会員事務所の関与先企業が利用する「戦略財務情報システム FX2」等で入力したデータを会計事務所の監査担当者が携行するパソコンに読み込み、仕訳の精査や証憑突合、消費税取引に関する監査を行います。要注意科目の抽出等の検索機能により、効率的な監査が可能となります。
また、レポート作成機能を 活用して、巡回監査において指導した内容等を「経営者への報告書」として、巡回監査という業務を目に見える商品として関与先に提供することが可能です。あわせて、所長への報告書を作成することも可能です。
今回レベルアップした主な内容は以下の通りです。
- システムに組み込まれた『巡回監査報告書』の監査事項を、会社法に対応した表記に追加・修正しました。
- 科目残高推移および過去仕訳の確認を可能としました。これにより、科目残高推移からの異常値発見や、売掛金や買掛金の消し込み仕訳等の仕訳確認が行えます。
- 監査の結果、仕訳に関する指摘事項が多かった場合、訂正した仕訳の正・誤の判別がわかりやすくなるように、帳表「仕訳に関する指摘事項」の「要訂正仕訳の訂正箇所」の文字をゴシック体で表示するようにしました。
*巡回監査とは
「関与先企業等を毎月及び期末決算時に巡回し、会計資料並びに会計記録の適法性、正確性及び適時性を確保するため、会計事実の真実性、実在性、網羅性を確かめ、かつ指導することである。巡回監査においては、経営方針の健全性の吟味につとめる物とする。」
(TKC全国会『TKC会計人の行動基準書』第3章実践規定の部より)
*巡回監査報告書とは
月次巡回監査から決算巡回監査までの流れを明らかにし、その質の向上と均一化を図ることを目的として作成されたチェックリストです。
*TKC全国会とは
TKC全国会は、租税正義の実現と関与先企業の永続的発展に貢献することを目的として結成された、わが国最大級の職業会計人集団(全国9,500名の税理士・公認会計士)です。TKC会員は 〈TKC会計人の行動指針〉のもと、毎月、関与先企業に出向いて「月次巡回監査」を実践し、1.法令に完全準拠した会計帳簿の作成、2.正確かつスピーディな月次決算と業績管理体制の構築、3.経営ビジョンと目標を達成する事業計画の提案 ―― など中小企業の経営支援のための各種サービスを積極的に行っています。
当リリースに関するお問い合わせ先
株式会社TKC 東京本社 経営管理本部 広報部
TEL:03-3266-9200 FAX:03-3266-9161
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