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オールNフォーラムin熱海

　6月16日から17日にかけて「オールNフォーラムin熱海」が2日間にわたって開催された。静岡会がホスト役となり、東・東京会、東京都心会、城北東京会の4地域会合同で開催し、各地域会のニューメンバーズ会員（NM会員）を中心に66名が参加。コロナ禍の影響によりオンライン開催が続いていたが、今回4年ぶりの集合開催となった。懇親会、夜なべ談義も行われ、これまでにないほどの盛況となった。

石川会員

　フォーラムは、①開業体験記②ニューメンバーズ・サービス（NMS）委員長と会員による3大ロープレ&グループディスカッション③パネルディスカッション──の三部構成で進められた。

　1日目の「①開業体験記」では、各地域会を代表して、山岡寛崇会員（城北東京会）、駒木根剛会員（東・東京会）、坂口勝啓会員（東京都心会）、石川良祐会員（静岡会）が、開業から現在に至るまでの取り組みを中心に、入会の経緯、先達会員からの学び、関与先拡大の手法、開業時の失敗談等を交えた講演を行った。

　続いて「②3大ロープレ&グループディスカッション」では、次の三つの場面におけるロールプレイングが行われた。

■見込み客との面談
　税理士役：田沼勇祐会員（東京都心会）／経営者役：山中朋文NMS委員長（東京都心会）

■BAST（変動損益計算書）を活用した見込み客との面談
　税理士役：望月慎一郎会員（静岡会）／経営者役：多々良信彦NMS委員長（静岡会）

■経営計画の策定における面談
　税理士役：大胡和也会員（東・東京会）／経営者役：渡邉義道NMS委員長（東・東京会）

　その後のグループディスカッションでは「今後の経営者との面談で取り入れたいこと」をテーマに活発な意見交換が行われた。議論の盛り上がりをそのままに懇親会と夜なべ談義が開催され、事務所経営について熱く語り合い、会員相互の啓発、互助および親睦を深める機会となった。

左から樋口会員、浅川会員

　2日目は、大石尚彦前会長（東京都心会）の開会挨拶からスタート。「③パネルディスカッション」では、樋口貴夫会員（東・東京会）がコーディネーターを務め、浅川太一会員（東京都心会）、枝崎恵治会員（城北東京会）、渡邉喜明会員（静岡会）がパネリストとして登壇。創業時から現在の関与先拡大手法の変遷、所内体制づくり、高付加価値経営の取り組み等が披露された。

　参加者は、講演等が終わる都度「振り返りシート」に思いを書き込み、フォーラム終了時には、「実践宣言書」に「目標・期限・取り組み事項」を記載し、各地域会代表のNM会員が宣言。多くの学びと気付きを得る機会となった。閉会にあたり、「オールNフォーラム」の生みの親の一人である野口大樹会員（城北東京会）より、NM会員へエールが送られ締めくくられた。

ニューメンバーズの集い2023inつくば

渡辺特別委員

　6月2日から3日、「TKC関東信越会ニューメンバーズの集い2023inつくば」が開催された。4年ぶりの集合開催となり、入会6年目までを対象としたNM会員84名を含む総勢127名が参加。栃木支部NMS委員長の荻美紀会員の司会のもと、関東信越会の橋本真一NMS委員長が開会挨拶を行った。

　初日は、渡辺忠NMS委員会特別委員による基調講演「私の会計事務所経営──TKC会員としてのプライド」が行われ、自身の取り組みや経験談を公開。「人として税理士として経営者として何をなすべきか」をNM会員に問いかけた。

　続いて、トークセッション「TKCの強みを活かした成長する事務所像を語ろう!」が行われた。巡回監査・事務所経営委員会の柴伸彦委員長、大森昌浩副委員長、書面添付推進委員会の齋藤茂委員長、NMS委員会の朝倉靖副委員長、奥村公則会員の5名が登壇した。

　トークセッションでは、関与先・収益の拡大、自計化推進の取り組み、TKCに入会してよかったこと等が共有され、参加した会員からは「非常に勇気づけられた」等の声が聞かれた。

橋本委員長

　次に、三菱UFJ銀行TKC事業室の稗田英明室長代理による講演「金融機関の視点──今、金融機関が連携したい税理士とは」が行われ、グループディスカッション、懇親会と続き、充実した内容の1日となった。

　2日目は、福嶋恭則NMS委員会フォロー部会長の挨拶からスタート。片桐與一郎委員長から「共済制度推進委員会からのお知らせ」に続いて、橋本真一NMS委員長による特別講演「その挑戦が社会を動かす!　共につくろう税理士の未来を」が行われた。橋本委員長からは、自身の事務所像を真剣に考え、TKC会員事務所のビジネスモデルを愚直に実践していくことの大切さが訴えられた。

　最後に参加者同士の振り返りと決意表明が行われ、事務所経営における具体的な取り組みを再確認する貴重な機会となった。

ニューメンバーズの集いin北九州

　6月9日から10日にかけて「TKC九州会ニューメンバーズの集いin北九州」が開催され、NM会員33名、支援会員等15名、未入会税理士6名、㈱TKC関係者11名の計65名が参加した。今年は4年ぶりに参加者全員が現地に集合する形での開催となった。

　初日は、九州会NMS委員長の谷村淳会員の開会宣言に続いて、山之内浩明会長による講演、東・東京会の渡邉義道会員による「強みのない自分に道を授けてくれたTKCのビジネスモデル」の講演が行われ、その後、講演内容に基づくグループディスカッションが行われた。

　続いて懇親会が行われ、終了後には九州会恒例の夜なべ談義も開催された。会計事務所の理想像、事務所経営、関与先拡大、人材育成等、参加者同士の話は尽きなかった。

　翌日は、パネルディスカッションが開催され、北九州支部の小島智也NMS委員長がコーディネーターを務め、大分支部の清末和弘NMS委員長、沖縄支部の大城逸子NMS委員長、福岡支部の田中秀俊会員、熊本支部の加藤誠貴会員が登壇。その後グループディスカッションが行われた。最後にNM会員2名と未入会税理士1名からの決意表明が行われ、久野浩史副会長による挨拶で閉会した。

　参加者からは「渡邉先生の講演を聞き、事務所方針や経営理念をしっかり定めたいと感じた」「同じ悩みや課題について共有、相談できて貴重な機会となった」等の声があった。

（会報『TKC』令和5年8月号より転載）