税理士事務所開業前に
すべきこと
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01.
税理士資格と勉強
税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務者の信頼に応え、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命としています。(税理士法第1条参照)
また、税理士資格の取得に必要な勉強時間は、一般に3,000時間前後と言われています。効率的な資格取得には、受験する科目の選択や自分にあった勉強方法・勉強スタイルの選択が欠かせません。 -
02.
実務経験と税理士登録手続き
税理士試験に合格した後は、税理士登録が必要です。また、税理士登録には、実務経験も必要となります。
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03.
事務所のビジョンと戦略
税理士事務所の独立開業も「一般的な会社の起業」と同じです。
開業することは、起業家になるわけですから、中途半端な気持ちでは成功できません。
開業するときに、「資金・人脈・顧客」がなくて不安になると思いますが、税理士として、経営者として、成功するためには「ビジョンと戦略」を描くことが大切です。 -
04.
開業エリアと立地
開業エリアを決めるときは、「市場・顧客」の分析と「業界・競合」を分析することが大切です。
たとえば、エリアの「法人設立数」や主要な産業、業種の動向などを調べます。
また、「税理士事務所等の数」や他の会計事務所のホームページを見ながら、自分の戦略と競合となりそうな事務所がどのような動きをしているかアンテナを立てておきましょう。
こうして、どのようなマーケットで開業するか、商圏を調査したうえで開業エリアを検討します。 -
05.
資金繰りと資金調達
できれば借金はしたくない、と誰しも思うことですが、資金繰りに余裕がないと心も余裕がなくなり、落ち着いて事務所経営できなくなります。
そこで、開業する時に自己資金が足りない場合は、どこからか資金を調達しなければなりません。 -
06.
システム選定
開業にあたって、お客様に提供するシステムと事務所で利用するシステムを決めます。
システムの選択は、会計事務所の「ビジョンと戦略」に結びつくので、慎重に検討します。