税理士・公認会計士のご紹介

相続対策・遺産整理

納税資金の過不足分析

相続税の納税資金は大きく不足としていますが、生命保険は嫌いで、活用していません。生命保険の活用についてどのように考えればよいのでしょうか。

ポイント

保険料を相続税の分割前払いと割り切って考えることがポイントです。

  • 必要納税資金に対して相続財産と相続人所有の金融資産(現預金・生命保険金・上場有価証券等)がいくら準備できるかを試算し、相続税の支払能力の有無をチェックし、対策の必要性を確認します。相続税の支払能力の判定には、【納税資金÷相続税×100】で求めます。この割合を相続税のカバレッジといいます。この比率が100%よりも小さければ小さいほど対策が必要であることを示しています。
  • 納税資金の不足を解消するためには、(1)節税対策により相続税額を軽減すること、及び、(2)納税資金対策により資金を増やすことがポイントです。納税資金対策では「生命保険」の上手な活用がポイントです。終身保険の有期払いで加入すれば、確実に死亡保険金を相続税の納税資金に充当することができます。そのため、支払保険料は相続税の分割前払いと考えることもできます。
  • このことにより、所有土地等を譲渡または物納することなく相続税の納税を完結させることができます。納税資金対策と節税対策は真に車の両輪のごとく着実に実行することが大切です。