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公益法人会計・税務Q&A

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退職給付

退職給付引当資産と退職給付引当金の違いについて

【質問】
 退職給付引当資産と退職給付引当金の違いがわかりません。
【回答】

 退職給付引当金は、将来の退職給付のうち当期の負担に属する額を当期の費用として引当金に繰入れ、引当金の残高を貸借対照表の負債の部に計上するものです。
 この引当金に相当する資産を確保しておく場合に計上するのが、特定資産の退職給付引当資産となります。なお、退職給付引当資産は必ずしも計上する必要があるものではありません。
 退職給付引当資産を引当金と同額積み立てる場合には、次のような仕訳となります。

  1. 退職給付引当金の毎期の繰入れ(繰入額 1,000)
     借方:退職給付費用1,000 /貸方:退職給付引当金1,000
     借方:退職給付引当資産 1,000 /貸方:現金預金1,000
  2. 退職金の支払い(支払額2,000、うち退職給付引当金充当額1,500)
     借方:現金預金1,500 /貸方:退職給付引当資産1,500
     借方:退職給付引当金1,500 /貸方:現金預金2,000
     借方:退職給付費用 500 /
【根拠となる法令等】
公益法人会計基準に関する実務指針 Q27 Q28

※当Q&Aの内容は、個別の質問に対する回答であり、TKC全国会公益法人経営研究会及び株式会社TKCは、当Q&Aを参考にして発生した不利益や問題について何ら責任を負うものではありません。