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公益法人会計・税務Q&A

公益法人会計でよくある質問と回答をご紹介

公益法人会計・税務Q&A

固定資産

寄付を受けた固定資産の減価償却について

【質問】
 減価償却については、取得に際し対価の支払のない固定資産、例えば寄付されたものやレンタル品についても対象となるのでしょうか。
【回答】

 減価償却は、貸借対照表に計上された固定資産のうち、建物、構築物および車輌運搬具等の時の経過または使用等によりその価値が減少するもの(以下、「減価償却資産」といいます。)について実施します。具体的には、法人が作成している固定資産台帳に基づいて減価償却費の計算を行います。
 なお、ご質問に関する留意事項は次のとおりです。

  1. 寄附された物品
     寄附された物品であっても、貸借対照表及び固定資産台帳に計上された減価償却資産については、減価償却を実施しなければなりません。
  2. レンタル品
     レンタル品及びリース資産で資産計上しないものは、法人の所有する固定資産ではありませんから、減価償却資産ではありません。
【根拠となる法令等】
公益法人会計基準 第1-3(5)

※当Q&Aの内容は、個別の質問に対する回答であり、TKC全国会公益法人経営研究会及び株式会社TKCは、当Q&Aを参考にして発生した不利益や問題について何ら責任を負うものではありません。