税理士による開業コラム

営業活動の推進

顧問先0、人脈0、
従業員0、
ゼロスタートからの
事務所拡大

北田正人先生

北田正人税理士事務所

税理士 北田正人(昭和55年生まれ、岩手県盛岡市で令和2年に開業)

なぜ、税理士を目指したのか?
どういう税理士を目指すのか?
理念を忘れず、気持ちを大事に、目的を明確に、ブレずに、力を出し切ってください。

私は、顧問先0件、人脈0、従業員0人・・すべてが0の状態でスタートをしました。

開業当時、他の税理士先生ともお付き合いはありませんでした(TKCへ入会したのは開業2年目の途中からです)。
そのため、他の税理士先生から顧問先を紹介してもらう、といったツテもありませんでした。

そして、私の前職は、税務署職員だった、ということもあり、現職中に税務署職員以外の方々と交流する機会もありませんでした。
なぜなら、税務署職員は利害関係者との付き合いを厳しく律せられ、国家公務員法により高度な罰則を科されます。
そのため、税務署職員以外の方々との交流は、全くありませんでした。まさに人脈0です。

そんな環境下でしたが、私は税務署を退職、税理士試験に合格し、税理士事務所を開業します。

現在、私は開業5年目。
顧問先は、個人115件、法人52件となりました。
従業員は、5名です。

ゼロスタートの私がどのように営業活動を推進したのか、僅かですが披露させていただきます。

営業活動

事務所の写真(外観)

私は「行動しなければ成功はない」と考えています。
最初の0を1にする行動は大変です。

とはいえ、異業種交流会とか商工会とか、そういった類のものには参加はしませんでした。

例えば、私は、不動産会社に直接出向き「賃貸物件をお貸しする際、新規開業の経営者を紹介してください」などプレゼンを行い営業しました。
また、機器の販売会社にも同様に営業活動をしました。
考えられる限りの会社の約4割程度には直接出向いて営業をしたと思います。
他にも考えついた方法は種々試してみました。

そのような営業活動を通じ、多くの方々との出会いがありました。そのような出会いからセミナー等の講師依頼をいただく機会も出てきました。
結果、参加された方々からも顧問契約の問合せがくるようになりました。

工夫したこと

  

開業時、とにかく名刺を派手にしました。
名刺を受け取った方が、後日、名刺を探した際、すぐに発見できるよう、目立つ派手な名刺としました。

開業翌年が東京オリンピック開催の2021年でしたので、ギラギラした「金メダル」「銀メダル」仕様の金・銀色の名刺を使用しました。
名刺交換した際、話のネタにし、「北田税理士=東京オリンピック・金メダル」といった印象付けを試みました。
連想させるものがあると、人の記憶に残るものです。

結論

開業時、事務所の商品は、「私自身」です。多くの方々に「私自身」を知ってもらうことから始まると思います。
1件目の顧問契約締結の感動は、忘れることはないでしょう。

顧問契約を締結していただいた後は、事務所の商品は「サービス」へとチェンジします。
私の事務所のサービスに満足してくれた顧問先は、次の顧問先を紹介してくれます。
私と顧問契約をした顧問先は、利益が向上します。そして顧問料アップへつなげます。

これが私の営業活動の推進です。
開業したての皆さまに少しでもお役に立てれば幸いです。