税理士による開業コラム

システム選定編

「会計」の信頼性の
向上と「税務」の確実性
を備えたシステム!

岩渕成浩先生

岩渕税理士事務所

税理士 岩渕成浩(昭和62年生まれ、東京都調布市で令和4年に開業)

独立開業を考えている時はいろいろと不安に感じることがあると思います。今はさまざまな情報を簡単に入手できる時代なので、ノウハウや経験談も積極的に収集しましょう。独立後の働き方をイメージしながら目の前の業務に真剣に取り組んでいけば、成功への道が開けます。さまざまな経験をしている先輩方に何度も質問して、アドバイスを受けて、いろいろな経験を積んで成功してください!

採用システムを一から検討

私が独立前に勤めていた会計事務所はTKCシステムを利用していました。
独立後は私自身が主として業務を行っていくことになるので、操作性だけでなく所長としての視点でTKCシステム以外も選択肢として一から検討しました。

税務システムはチェック機能が選定のポイント

事務所の写真(内観)

税務システムについては、法律に則って申告書が作成できるかが1番のポイントでした。
開業当初は1人で申告書を作成することとなり、ダブルチェックもできない状況です。
そのため、システムのチェック機能に頼ることも多くなります。
システムのチェック機能はシステム選定の大きなポイントになりました。

TKCの税務システムは、システム開発にTKC会員(税理士・公認会計士)が携わり、必須項目をきちんと入力しないと先へ進めないような工夫がされ、またエキスパートチェック機能によって間違いを見つけやすく、申告書を正確に作成できるよう設計されています。

税務署、金融機関への提出まで一気通貫

また、TKCシステムは電子申告までストレスなく行うことができる点で他のシステムよりも私の要望を満たしていると感じ決定しました。
さらに、電子申告したデータをそのまま金融機関へ提出できるTKCモニタリング情報サービスもあります。
関与先の決算書等を金融機関へ提出する手間が省け、申告データがそのまま提出されるため、改ざんの心配もないという部分を金融機関からも高く評価いただいています。

会計システムは「月次巡回監査」を前提に選定

私は、独立後も「月次巡回監査」を基本とした事務所経営を考えていたため、会計システムは、①遡及して仕訳の訂正ができるかどうか、②訂正履歴が残るかどうか、③税務システムとの連携はどうかという点をポイントに選定し、TKCの会計システムを採用しました。

TKCの会計システムは、遡及して直せないのが不便だったり、クラウドシステムでも利用するパソコンの指定が必要だったり、セキュリティを強化した反面、不便なところもあります。
ただ、それを不便とみるか会計の信頼性やセキュリティの強化とみるかは人それぞれだと思います。

事務所方針に合ったシステム選定を!

ご自身の事務所の経営戦略や経営方針、関与先のニーズを総合的に検討したうえでのシステム選定が、事務所経営においてとても重要な部分であると思います。また、信頼できるシステムで決算・申告まで行えるという点は、外部(特に税務署や金融機関)に対してのアピールポイントにもなると思っています。