TKC静岡会は「しずおかフォーラム2016」を開催しました

　TKC静岡会は、平成28年3月25日（金）にホテルアソシア静岡で「しずおかフォーラム2016」を開催しました。しずおかフォーラムは、TKC会員事務所の巡回監査担当者にとって目標の一つである、巡回監査士(※)試験合格者の表彰と、税務・会計業界に限らず様々な分野から講師をお招きしての講演を毎年実施しています。

　第1部は、静岡第1テレビアナウンサーの伊藤久朗氏から、視聴者と対面で話す事の無いアナウンサーがどのように考えて視聴者と接しているのか、また、スポーツの現場を取材して感じた伸びる選手の特長などを講演いただきました。
　視聴者を惹きつけ、次も見たいと思っていただくには、第１印象が重要であること。伸びる選手の特長として、小中学生の頃から自分の将来を夢、願望ではなく「決意」として話すことができること。また、「できるまで、あきらめない！」などは、毎月、企業経営者と話をする時、あるいは将来の目標、行動を一緒に検討する時に参考になる内容でした。

　第2部の青山学院大学陸上競技部の原晋監督の講演は、まさに経営の話でした。陸上競技の核は何かを教え込むティーチングが第一段階。続いて、権限委譲を行い、各分野毎にリーダーを置く事でリーダーシップを生みだし、コーチングが始まり全員が楽しむようになっていく段階。しかし、軽い空気感が広まってしまうため、哲学が必要なこと。そして、選手（社員）の内面の能力を引き出すのは言葉であり、言葉を大切にした指導を行っているというお話は、組織を作り上げて行く過程と、組織に所属する全員の目指す方向を一致させる経営理念の重要性など、企業経営に通じるものがあるという思いもよらない驚きを感じる講演でした。

　さらに第3部として、伊藤アナウンサーが原監督にインタビューする形式で、原監督の青山学院大学陸上部経営についてのエピソードを引き出していただきました。

　しずおかフォーラム2016は、約350名のTKC静岡会会員・職員が参加して行われました。所長・職員それぞれの立場で大変参考になるフォーラムでした。

　TKC静岡会では、直接的に会計事務所や会社経営に携わる方に限らず、様々な分野の方々から学び、日々の業務に活かしながら中小企業経営者の皆様のお役に立てるよう努力しています。

※巡回監査士：「巡回監査士」は、TKC会員事務所の業務品質を支える事務所職員を対象とした、コンサルタント系の民間資格認定団体では最も権威のある公益社団法人全日本能率連盟の登録資格（認定番号第129号）です。