掲載日:2026.07.01
会計事務所の業務品質向上
TKC西九州支部 事務所見学会を開催しました
令和8年4月20日、TKC西九州支部の会員6名が宮崎県延岡市の税理士法人 馬服&パートナーズを訪問し、「書面添付に至るまでの事務所管理と巡回監査の実践」をテーマに事務所見学会を実施しました。冒頭、所長の甲佐会員は「やってみないと分からない」という言葉を掲げ、試行錯誤を重ねながら事務所経営を磨いてきた姿勢を紹介されました。うまくいかなければ変える、必要であればやめるという柔軟な判断が、現在の事務所体制を支えているとのことです。
同事務所では、担当者が標準業務を確実に実施できるよう業務量を適正化し、質の高い巡回監査と書面添付を実現する体制を整備しています。参加者からは「業務品質を維持する仕組みが事務所全体に根付いている」との声が聞かれました。また、給与計算や証憑保存の指導を総務部門に集約することで、関与先がスムーズに会計業務へ取り組める点も高く評価されました。
さらに、事務所運営の柱となるのが徹底した時間管理です。移動や面談、資料作成といったすべての業務を「時間」で把握し、決算ごとに工数と報酬のバランスを確認することで、数字に基づいた経営判断を行っています。参加者からは「業務の見える化が経営の安定につながっている」との感想がありました。
人材育成においては、ITCチームが新人教育を担い、会計システムや証憑、業務フローを習得したうえで担当を持つ仕組みを構築しています。いきなり現場に出すのではなく、組織として「入口」を支えることで、担当者の不安軽減と関与先満足度の向上につなげています。参加者からも「育成に時間を投資する姿勢が、高付加価値経営を支えている」との声が上がりました。

甲佐会員
また、甲佐会員は、「やり方ではなく考え方が重要である」と繰り返し強調されました。理念という軸がなければ、成功事例を取り入れても業務量が増えるだけになってしまうため、「なぜ行うのか」を会議や研修で継続的に共有しているとのことでした。参加者からも「理念があるからこそ情報を取捨選択できる」との共感が多く寄せられました。
AIの進展に不安を抱えていた参加者からは、「自事務所の考え方を基準に判断することが本質であり、その軸となるのがTKC理念である」との気づきも共有され、AI時代における安全な環境整備の重要性を再認識する機会となりました。
今回の見学会は、制度や手法の紹介にとどまらず、持続可能な事務所経営の本質に触れる貴重な時間となりました。

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