掲載日:2016.03.16

金融機関との連携活動

第9回TKC・金融機関新年交流会

第9回金融機関新年交流会

 平成28年2月12日(金)マリアージュグランデに於いて、「第9回TKC・金融機関新年交流会」を開催しました。財務省近畿財務局金融調整官、京都信用保証協会専務理事の講演とTKC会員と地元金融機関とのパネルディスカッション及び情報交換会を行いました。当日は、金融機関から42名、TKC会員41名が参加しました。

中田慎一氏

中田慎一氏

平成27年事務年度金融行政方針について
 財務省近畿財務局 理財部 金融調整官 中田慎一氏

 金融行政が何を目指すかを明確にするとともに、その実現に向けて、平成27年事業年度においていかなる方針で金融業性行政を行なっていくかを『金融行政方針』として公表しました。
 金融を取り巻く環境変化に遅れをとらず、むしろ先取りする金融行政の体制構築が急務となっています。そのため、外部の専門的・客観的な組織診断も利用しつつ、金融行政に対し外部からの提案や批判等が常に入る「開かれた体制」の構築と、金融庁職員が積極的に国益への貢献するための意識改革を推進していきます。

嵯峨哲夫氏

嵯峨哲夫氏

経営改善計画作成サポートの現状と今後の課題
 京都信用保証協会 専務理事 嵯峨哲夫氏

 当協会の「主な金融・経営支援」の特長として経営内容が厳しい事業者への経営・保証支援と、外部専門家派遣支援事業の積極的な取り組みが挙げられます。
 また、これまで「オール京都」(オーダーメイド計画策定支援、伴走支援、融資・保証支援)体制で地域企業の再生支援に取り組んできた経験を活かし、協会責任担当者による企業サポートの取組みも行っています。
 認定支援機関・税理士の皆様には、保証協会付融資主体の企業に目を向けていただき、独力の経営改善計画の策定が困難な中小・小規模事業者への支援を非常に期待しています。
 当協会では、経営改善計画の策定を支援する「独自の専門家ネットワーク」を構築し、コーディネート役を務めておりますので、是非、積極的な活用をお願いします。
 これからは、単に監査や決算をやるという考え方から、その会社をどうやって守り育てていくかという立場に変化していくことが必要です。経営改善支援を今やらなければ、いつやるのでしょうか?TKC全国会が、中小・小規模企業者へ7000プロジェクト(※)の積極的な働きかけをしていただくことを切に期待しております。

パネルディスカッション 中小企業融資の現状と今後について
 1.経営支援の取り組み状況
 2.今後の中小企業融資の方向性(保証率、ミドル・リスク融資、事業性評価)
 3.モニタリング 金融機関が望むリレーションシップバンキング
 4.TKC会員に期待することは?
  ・経営者の方に自社の経営状態がどのようになっているのか、現状認識と意識改革を
   促していただくようお願いします。
  ・2~3年前に比べると先生方のご協力もあり、モニタリング能力は高まっていると感
   じています。
  ・中立的な立場でご判断いただき、企業が少なくとも試算表がすぐに提出できる状態
   にまで指導いただきたいと思います。
  ・決算だけを見るのではなく、企業をお守り育てていく姿勢をお願い致します。
  ・巡回監査や経営助言など先進的な活動をしておられます。7000プロジェクト(※)
   についても早期に目標を達成していただきたいです。

パネルディスカッション

ご参加いただいた金融機関様(順不同・敬称略)
三菱東京UFJ銀行、京都銀行、滋賀銀行、京都北都信用金庫、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、京都信用金庫、京都中央信用金庫、但馬銀行、京都信用保証協会

第9回金融機関新年交流会

※7000プロジェクトとは、認定支援機関であるTKC会員が「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業」について、全国で7千件の実践を行うことで、中小企業の存続・発展を支援しようとする活動です。

お問合せ先

TKC近畿京滋会事務局

〒604-8161
京都府京都市中京区烏丸通り三条下ル饅頭屋町595-3 大同生命京都ビル10F

TEL: 075-213-3828  FAX: 075-213-3813

E-mail: kinkikeijikai@tkcnf.or.jp