掲載日:2015.12.17

金融機関との連携活動

金融機関向けTKC会員事務所見学会を開催しました

金融機関向けTKC会員事務所見学会

 TKC近畿京滋会は、平成27年12月1日(火)、税理士法人ランドマーク(代表 川添渉会員)において、金融機関向けのTKC会計事務所見学会を開催しました。

川添渉会員

川添渉会員

 見学会では、川添渉会員(税理士)から「TKC会計人の行動基準書」には、「起票代行の禁止」が謳われていること、TKC会計人のビジネスモデルは、月次巡回監査(※1)の実施にあることや、月次巡回監査を実施している関与先では、月次の試算表が常備されており、記帳適時性証明書や税務監査証明書により税理士の保証が付いた決算書で信頼性が確保されている等、起票代行業務受託事務所との違いについて、説明されました。

 また、TKCがすすめる自計化は、毎月、経営者とともに最新の経営データを確認し、業績管理に活用するとともに、予算管理、資金繰り、経営計画作成支援等の経営助言を行っていることや、「TKC標準決算書サンプル」を参照しながら、書面添付(※2)についても解説しました。

松村千佳子さん

松村千佳子さん

 監査担当者の松村千佳子さんからは、巡回監査支援システムによる巡回監査の実務、継続MASシステムによる経営計画策定と経営助言(資金繰りと予算管理)について、システムデモを中心に説明されました。

 質疑応答では、参加した滋賀銀行担当者から、自社で入力できないお客様をどう指導しているのか?他社のソフトからTKCに変える時にどのくらい手間がかかるのか?書面添付をすると料金は高くなるのか?等の具体的な質問も寄せられました。

 当日は、滋賀銀行の審査部から4名、八幡支店から支店長、能登川支店から支店長はじめ3名の合計8名、オブザーバーとしてTKC近畿京滋会会員4名が参加しました。

 参加者からは「試算表がなかなか出てこないお客様が多くて困っている。すべてがこのようなTKC会員の関与先であればありがたい」、「『記帳適時性証明書』の過去3年間における月次決算及び年次決算の状況覧が全部◎のところは、非常にまじめに取り組まれているということですね。これはすごいことです。三菱東京UFJ銀行の提携ローンの理由がよくわかりました。」との感想をいただきました。

 また、「TKC標準決算書サンプル」を見て、書面添付の内容に興味を示されるとともに、「5か年目標変動損益計算書」にも注目されました。

 TKC近畿京滋会では、金融機関向けの会計事務所見学会を企画しております。ご興味のある方は、ご連絡ください。

※1.巡回監査
「巡回監査とは、関与先企業等を毎月及び期末決算時に巡回し、会計資料並びに会計記録の適法性、正確性及び適時性を確保するため、会計事実の真実性、実在性、完全網羅性を確かめ、かつ指導することである。巡回監査においては、経営方針の健全性の吟味に努めるものとする。
 巡回監査は、毎月行う月次巡回監査と期末決算時に行う決算巡回監査とに分けられる。」と定義しています。

※2.書面添付制度とは、税理士法第33条の2(計算事項、審査事項等を記載した書面)を言い、税理士法第1条における独立した公正な立場において納税義務の適正な実現を図るという税理士の公共的使命を実務面で具現化した制度です。

お問合せ先

TKC近畿京滋会事務局

〒604-8161
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