掲載日:2015.07.30
金融機関との連携活動
両丹支部における経営改善計画策定支援事業に関する勉強会
TKC近畿京滋会両丹支部において、平成27年7月2日、経営改善計画策定事業に関する勉強会が開催されました。
<第1部>
『7000プロジェクト(※)の意義と目的』
TKC全国会7000プロジェクトリーダー 佐藤正行会員
経営改善計画策定支援事業は、認定支援機関として中小企業を支援するための重要な業務であり、特に、月次巡回監査を実施しているTKC会員事務所にとっては、モニタリング業務において優位性を発揮できること、認定支援機関業務を事務所の標準業務とする必要があるという方向性を示していただきました。
また、7000プロジェクトの目的は、金融機関と共に関与先の経営改善計画策定支援事業を実践することにより、
- 金融機関と具体的な連携を図り、ともに中小企業を支援する「地域密着型ビジネスモデル」の構築を目指す。
- 中小企業金融に関する知識の習得、巡回監査と経営助言の実践を通じて、TKC会計人のビジネスモデルを確立する。
- 認定支援機関として、外部機関から評価され、期待される事務所を作る。
という3点であることをご説明いただきました。
<第2部>
『京都北都信用金庫の地域密着型金融の取り組みについて』
京都北都信用金庫 審査部 芦田 満氏
京都北都信用金庫のホームページに掲載されている、地域密着型金融の実績についてご説明いただくとともに、TKC近畿京滋会両丹支部の先生方に、当事業の取り組みに対するご協力を呼びかけていただきました。
<第3部>
『経営改善計画策定支援事業の留意点』
TKC近畿京滋会 中小企業支援委員長 新見和也会員
平成27年5月29日付の「ニッキン」の第1面記事、「認定支援機関制度に評価制度 計画策定実績が低迷」の紹介からはじまり、7000プロジェクトというTKC全国会の支援体制がある今こそ、この業務に取り組む最大のチャンスであるとのお話しをいただきました。
また、多くの実践体験から、金融機関や支援センターとの調整の仕方、計画書作成時の留意点等をご説明いただきました。
当日は、TKC近畿京滋会両丹支部会員6名を含む、7事務所から10名の参加者がありました。参加された会員先生からは、まず、1件取り組んでみようとの決意をいただきました。髙岡政義支部長からは、「支部長自らが取り組まなければならない。3件は実践します。」と宣言していただきました。
今後、TKC近畿京滋会両丹支部において、7000プロジェクト実践会を開催する予定です。
※7000プロジェクトとは
TKC全国会では、「中小企業の存続と発展」を目的に経営改善計画策定支援事業に組織的に取り組むプロジェクト=7000プロジェクトを発足し、国が予定している支援企業2万社の3割超にあたる7000社の経営改善計画策定を支援することを目標にしています。中小企業の経営状態は依然として厳しい状況にあることに鑑みて、当初の活動期限(本年3月末日)を延長し、中小企業経営者の「財務経営力の強化」と「資金調達力の強化」を積極的に推進する取り組みを継続しています。
※京都北都信用金庫とTKC近畿京滋会は、平成27年2月、「中小企業の経営力強化に向けた取り組みに関する覚書」を締結しています。
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