掲載日:2015.07.30

金融機関との連携活動

金融機関向けTKC会員事務所見学会の開催

金融機関向けTKC会員事務所見学会の開催

 TKC近畿京滋会は、平成27年6月3日、京都税理士法人(代表 江後良平会員)において、金融機関向けのTKC会員事務所見学会を開催しました。

 見学会では、最初に江後会員からTKC会計人のスタンスとして、記帳代行という製造業務から月次巡回監査(※1)をベースとした提案業務への移行の必要性、継続MASシステム(※2)利用による数字をベースにした経営指導の実施体制を整えることなどのお話しをいただきました。

 北川達也専務からは、OMS(※3)を活用した関与先情報のマネジメントについてご説明いただきました。

 監査担当者の楮原悠輔氏からは、月次巡回監査業務の実務についてご説明いただきました。毎月の巡回監査時の指導により経理担当者のレベルが向上していること、月次巡回監査の積み重ねが書面添付(※4)に繋がっていることなどをお話しいただきました。

 当日は、京都銀行の本店営業支援部から2名、九条支店から2名、吉祥院支店から2名、オブザーバーとしてTKC近畿京滋会会員3名が参加されました。京都銀行の参加者からは「今までも、TKC会員から提出される決算書に『書面添付』の資料が添えられていることがあったが、特段注意して見ていなかった。今回、書面添付書類から知りえるさまざまな情報があること、それらは融資判断を行う上でも重要な情報であることが理解できた。」との感想をいただきました。

 TKC近畿京滋会では、金融機関向けの会計事務所見学会を企画しております。ご興味のある方は、ご連絡ください。

※1:巡回監査とは、関与先を毎月及び期末決算時に巡回し、会計資料並びに会計記録の適法性、正確性及び適時性を確保するため、会計事実の真実性、実在性、網羅性を確かめ、かつ指導することです。

※2:継続MASシステムとは、顧問先の経営計画策定を支援するシステムです。短期・中期経営計画の作成、業績検討・決算事前検討、納税予測の各機能を搭載しています。『TKC経営指標(BAST)』とのベンチマーキング、現状から見た将来予測、経営改善対策の検討等が行え、経営改善計画書(B/S・P/L・C/F等)を作成できます。

※3:OMSとは、税理士事務所オフィス・マネジメント・システムの略。会計事務所の生産性と業務品質の向上を支援する事務所管理システムです。顧問先の情報を「一元管理」し、消費税の届出等の法務チェックや各種有効期限のチェックを自動化する他、「税理士業務処理簿」(税理士法第41条)を自動記録するなど、最適なTKCシステムの活用と効率的な事務所経営を支援します。事務所の状況に応じて「クラウドでの利用形態」と「クライアントサーバーでの利用形態」を選択いただけます。

※4:書面添付とは、税理士法第33条の2(計算事項、審査事項等を記載した書面)を言い、税理士法第1条において納税義務の適正な実現を図るという税理士の公共的使命を実務面で具現化したものです。

お問合せ先

TKC近畿京滋会事務局

〒604-8161
京都府京都市中京区烏丸通り三条下ル饅頭屋町595-3 大同生命京都ビル10F

TEL: 075-213-3828  FAX: 075-213-3813

E-mail: kinkikeijikai@tkcnf.or.jp