掲載日:2015.06.09
金融機関との連携活動
近畿四地域会合同のニューメンバーズフォローセミナーが「中小企業を支援する税理士と金融機関とのコラボレーション」をテーマに開催されました
平成27年4月11日(土)、大阪梅田AP大阪駅前ホールにて、TKC会員74名、TKC全国会に未入会の税理士12名、金融機関からも多数の参加をいただき、総勢100名を超える参加となり会場は満席となりました。
当セミナーは、主催者を代表し、永井博之ニューメンバーズ・サービス委員長(TKC近畿大阪会)の挨拶からはじまりました。
第1部の基調講演では、中小企業再生支援全国本部の副統括プロジェクトマネージャ野田勝也様より「中小企業の経営改善・再生支援の方向性」と題し、約1時間ご講演頂きました。
ご講演内容は、中小企業の経営状況等の推移の説明から、①中小企業に対する金融機関としての評価、②自己査定における不良債権先やそれらに対する金融機関に求められる役割、③税理士に期待される活動などについて資料を基にわかりやすく解説いただきました。
第2部のパネルディスカッションでは、田中正幸ニューメンバーズ・サービス委員長(TKC南近畿会)をコーディネーターに、税理士3名(岡村勇毅会員(TKC近畿京滋会)深田寿会員(TKC近畿大阪会)、道廣和彦会員(TKC近畿兵庫会))、金融機関3名(岡本耕誌氏(南都銀行)、大野健司氏(日本政策金融公庫)、西川博史氏(三菱東京UFJ銀行))をパネラーに迎え、金融機関と税理士との協力関係等について、またその前提として、会計事務所主導の自計化体制を如何に構築するか等、約2時間の意見交換が行われました。
第3部グループディスカッションでは、1テーブル8名前後のグループとなり、ここでも活発な意見交換が行われました。
最後に、河北裕二ニューメンバーズ・サービス委員長(TKC近畿兵庫会)の和やかな閉会の挨拶で終了しました。
参加された金融機関の方々からは、
- 試算表だけで無く、管理会計上の指標を用いて指導される税理士先生を頼りにしています。
- 銀行は「事業性に基づく融資」を求められている。税理士の先生が関与先の事業性を知り、社長自身が自社の事業性を正しく説明出来るように指導することを期待しています。
- モニタリングについては、先生方の巡回監査により補完されることを期待しております。今後、銀行との関係を大きく変化させる可能性があると思います。
TKC会員からは、
- 再生支援協議会から紹介された案件で、モニタリングのみ受託した企業があります。
- 添付書面に税理士の熱意を感じたなら、金融機関はその税理士を信頼して欲しい。
- 収益構造が異なる部門毎に計画をつくることがポイントだ。今期の着地見通し、資金繰り予定表、案件在庫表(建設業)の3つをモニタリングで提示している。
- モニタリングでは業種特有のKPIを付加することで、現場データから業績の状況を説明するよう工夫している。
などの意見がありました。
TKC近畿兵庫会では、TKC会員先生とTKC全国会に未入会の税理士も参加頂ける勉強会(フォローセミナー)等を定期的に開催しております。お気軽にお問合せください。
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