税理士開業Q&A
開業の準備期間はどのくらい必要ですか?
開業する際、初期費用はどのくらいかかりますか?
開業1年目で見込んでおく費用は、初期費用(イニシャルコスト)と月額費用(ランニングコスト)と自分の生活費の3つです。
初期費用は、「税理士登録費」「事務所開設費」「システム費用」「必要な備品」の4点です。
その他に、「営業活動ツールの制作費」を予算として見込むと良いです。
※開業前にすべきこと「資金繰りと資金調達」をご参考ください。
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1
税理士登録費
税理士として開業するために、税理士会への入会が必要です。
所属する税理士会によって登録費用は異なるので、最寄りの税理士会に問合せします。
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2
事務所開設費
1)自宅で開業する場合
基本的に費用は発生しません。
内装工事や電話・インターネット回線の設置が必要な場合のみ費用はかかります。
2)事務所を借りる場合
月額賃料の他に、保証金か敷金および礼金、不動産屋への仲介手数料等がかかります。
通常、賃料の5~10か月分くらいの費用が必要となります。
※開業前にすべきこと「開業エリアと立地」をご参考ください。 -
3
システム費用
税務・会計等のシステム購入費用が発生します。
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4
必要な備品
1)什器関連 :デスク、椅子、書庫 など
2)事務機器 :パソコン、複合機(プリンタ)、電話 など
3)その他備品:コピー用紙、印紙・切手、事務用品(定規、はさみ等) など
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5
営業活動ツールの制作費
新規顧問先を獲得するために、次のような営業活動ツールの準備があります。
・パンフレットの制作費と印刷代
・ウェブサイトの制作費
・名刺・封筒の制作費と印刷代
・ロゴマークのデザイン費
※開業後にすべきこと「新規関与先獲得ツール編」をご参考ください。
開業予算(初期費用)を決めておきましょう
開業するときに準備するもの、費用が発生するものがリストアップできたら、予算を作成します。
たとえば、自宅で開業する場合、次のように予算を決めておきます。
1.税理士登録費 | 30万円 |
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2.事務所開設費(自宅) | 20万円 |
3.システム費用 | 40万円 |
4.必要な備品 | 30万円 |
5.営業活動ツールの制作費 | 30万円 |
開業予算計(初期費用) | 150万円 |
事務所のランニングコストはどのくらいかかりますか?
毎月のランニングコストは、顧問先数・職員数や事務所の開業場所によって異なります。
ここでは、「開業したばかりの会計事務所」を例に、ランニングコストの目安を紹介します。
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1
事務所賃貸費用
事務所の月額賃料は、借りる「場所」と「広さ」によって価格差があります。
月額賃料、共益費、水道光熱費など事務所を維持していくトータルコストとして、月額20万円以内に抑えておきたいです。
ちなみに、自宅では開業したくないけど、事務所を借りるまでの予算がない場合は、レンタルオフィスを借りることも選択肢のひとつです。
自宅、事務所賃貸、レンタルオフィスのいずれにしても、開業当初は、顧問先の獲得が第1優先だと思いますので、「執務スペース」より「面談スペース」を重視することをオススメします。
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2
税理士業務に必要な諸経費
「税理士会の会費」「税務・会計システムの利用料金」「電話・インターネット利用料金」「接待交際費」「研修会・セミナーへの参加費」「交通費」等が諸経費として発生します。
開業当初でも、月額10~20万円は発生すると予算化しておきます。
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3
広告宣伝費
新規関与先の獲得が「紹介・口コミ」で広がり続ければ、事務所で広告宣伝費をかける必要はないかもしれません。ですが、開業当初は、事務所を開業したことをアピールするためにも広告に投資をする価値はあります。
広告をするときは、月額数万円~10万円までの費用で予算化します。
たとえば、次のような広告を企画します。
・事務所のウェブサイトをリスティング広告で宣伝する
・事務所の開業案内・チラシをダイレクトメールで郵送する
※開業後にすべきこと「新規関与先獲得ウェブサイト編」をご参考ください。 -
4
人件費
開業して順調に顧問先が増えたら、職員を採用します。
パート・アルバイトを採用する場合は、月額で10万円程度、正社員を採用するならば20万円以上の人件費を見込んでおきます。
なお、有料の求人媒体を使う場合は、採用にかかる費用も予算化します。
※開業後にすべきこと「はじめての採用」をご参考ください。
開業する前に営業活動することはできますか?
税理士登録される前に、営業活動を開始すると税理士法違反となりますので、注意してください。
開業前の営業活動はタブーですが、営業活動ツールの制作などの準備は大丈夫です。
あと、現在勤務している会計事務所には、不義理にならないよう最大限の配慮と対応が求められます。税理士は、信用と生き方が大切です。
開業前の営業活動はタブーですが、営業活動ツールの制作などの準備は大丈夫です。
あと、現在勤務している会計事務所には、不義理にならないよう最大限の配慮と対応が求められます。税理士は、信用と生き方が大切です。