税理士事務所開業に
まつわるデータ
税理士・税理士事務所数や
法人数の動向
サマリー
- 税理士数は年々増加しています。税理士事務所数は、税理士法人化に伴う合併や廃業等の影響で減少傾向にあります。
- 一方で、法人数は増加しています。ただし、資本金別に見ると、増加しているのは資本金100万円以下の小規模な企業となります。
ポイント
税理士数が増加しており、税理士事務所数の減少も税理士法人化(事務所の大規模化)がその一因であると考えると、競争相手は増えていると捉えた方が良いでしょう。加えて、中大規模の法人は減少しており、優良な顧問先の獲得競争は激化しているといえます。
より優良な顧問先を獲得するには、高付加価値なサービスを提供する体制を整え、他事務所との差別化を図っていく必要があるでしょう。
税理士数を教えてください。
税理士の登録者数は、年々増加傾向にあります。
令和5年度は、81,280名が税理士に登録しています。
※「税理士制度」(国税庁)を加工して作成
(https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishiseido/seido2.htm)
税理士事務所数を教えてください。
税理士事務所数は、税理士法人化や廃業等の影響で近年減少傾向にあります。公認会計士事務所数も含めると、これまで減少傾向の状況がつづいた一方で、令和3年には約3万まで回復しています。
※総務省統計局「経済センサス」「事業所・企業統計調査」を加工して作成
(https://www.stat.go.jp/data/e-census/index.html
https://www.stat.go.jp/data/jigyou/2006/index.html)
法人数を教えてください。
起業の増加等の影響で、法人数は年々増加傾向にあります。このため、「顧客となる法人が減っている」という認識は、実は誤りであることが分かります。
※「国税庁統計年報」(国税庁)を加工して作成
(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/hojin2022/pdf/04_hojinsu.pdf)
規模別の企業数を教えてください。
資本金別で見ると、資本金100万円以下の法人の割合が大幅に増えていることが分かります。このため、法人数の増加は、小規模な法人が中心となっていることが分かります。
※「国税庁統計年報」(国税庁)を加工して作成
(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/hojin2022/pdf/04_hojinsu.pdf)
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