税理士による開業コラム

システム選定

変化に対応できるもの
だけが生き残る
―方針を決めて、あとはひたすら突き進むだけ―

森耕生先生

森・齋藤税理士法人

税理士 森 耕生(昭和48年生まれ 鳥取県倉吉市で令和3年に開業(税理士法人設立))

記帳代行に追われ、職員が疲弊する日々…。関与先の黒字化を本気で支援する体制を作るため、20年勤めた事務所の所長と共に税理士法人を設立しました。TKCシステムで実現した「自計化」と「システムの一気通貫」がもたらした事務所の劇的な変化と、将来を見据えた事務所運営の軸についてお伝えします。

記帳代行に疲弊していた設立前の課題

税理士法人を設立する以前は、メインの会計ソフトはTKC以外のものを利用していました。
当時の業務の中心はいわゆる「記帳代行」であり、お客様の過去の数字を入力・集計する作業に多くの時間を割いていました。
しかし、このスタイルでは業務が煩雑になるばかりか、職員たちも毎月の膨大な入力作業に追われ、日々疲弊している状況が続いていたのです。

システムの一気通貫がもたらした圧倒的な変化

「関与先の黒字化を本気で支援するためには、一体何が必要なのか?」を考え抜いた結果、TKCシステムを活用した「自計化」の推進と「巡回監査」の実践こそがベストな選択であると決断しました。
これまで記帳代行に苦労していた職員たちにとっても、経営者自らが数字を把握する自計化へのシフトは非常に歓迎されるものでした。

実際に会計・税務システムを一気通貫させたことで、所内の生産性向上のみならず、業務品質の向上や決算の早期化、さらには関与先の黒字割合の向上など、さまざまな効用が生まれました。
特に、これまで常態化していた残業時間が大幅に削減されたことは、職員の働きやすさ(ワークライフバランス)に直結する非常に大きな成果でした。

経営助言を軸とする税理士しか生き残れない時代

私たちの拠点である地域においても、人口減少に伴う企業数や働き手の減少は避けて通れない深刻な課題です。
こうした将来を見据えると、「税務申告だけを代行する税理士」では到底生き残ることはできません。
経営助言を軸とし、お客様の悩みにしっかりと寄り添う伴走者にならなければ、今後は衰退していくのみだと強い危機感を抱いていました。

その点、TKCシステムを活用すれば、「会計」「税務」「経営助言」という一気通貫のサービス提供体制が実現できます。
新しいシステムへの移行や、お客様への自計化のお願いは、最初はハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、「とりあえず、やってみないとわからない」ことがたくさんあります。
だからこそ、まずは自計化の推進から一歩を踏み出してみることが、事務所改革の第一歩になります。

メッセージ最後にお伝えしたいこと

現代は非常に変化の激しい時代です。
だからこそ、時代の波に合わせて「柔軟に変えるべきもの(=システムや業務フロー)」と、事務所の信念として「決して変えてはいけないもの(=お客様に寄り添い、永続的発展に貢献するという熱意)」を明確に区別し、ブレない軸を持って運営していくことが一番大事だと思っています。
方針を決めたら、あとはひたすら突き進むのみです。

変化に対応できるものだけが生き残る時代、共に前進していきましょう。