入社の動機と現在の仕事内容について
教えてください。
化学関連の研究に携わっていたこともあり、当初は研究職を視野に入れていたのですが、就職活動を通して学生時代を振り返った時に、これまで関わった方々に数多く支えられてきたことを思い出し、「業界や業種に絞らず、今度は自分が人の役に立つ仕事がしたい」という思いが次第に強くなっていきました。そんなとき、私の自宅に届いたのがTKCのパンフレットでした。正直、当時はTKCのことを知らなかったのですが、その内容をしっかりと読み込んでみることに。すると、「自利利他」という社是が、「人の役に立ちたい」という私の思いとマッチしていること、そして日本経済を下支えしている会計事務所や中小企業を支援大切にしていることに興味を持ち、志望を決意しました。
入社後は首都圏のSCGサービスセンターで会計事務所事業部のシステムコンサルティング職に就くことになり、現在は会計事務所とその関与先である中小企業の課題やニーズに対応しています。具体的な業務はシステムの提案や相談への対応です。昨今はDXの推進はもちろん、インボイス制度の導入や改正電子帳簿保存法の施行などによって、会計事務所や中小企業を取り巻く環境が大きく変化しています。その分、会計事務所や中小企業からの相談も増加傾向にあるので、日々、その対応に全力を注いでいます。
業務上のやりがいについて
お聞かせください。
なんといっても、会計事務所やその関与先に貢献できたという実感がやりがいにつながります。システムの提案というと、多くの皆さんがいわゆる「営業」をイメージするかもしれません。しかし、私にとって「システムを売り込む」という感覚はなく、とにかく「会計事務所を良い方向に導くためのシステムをご提供したい」という気持ちで業務に臨んでいます。そういう風に会計事務所に寄り添う姿勢を大切にすればするほど、会計事務所にも、その先の関与先企業にも喜んでもらえるからです。おかげで、最近では会計事務所の先生と一緒に関与先の中小企業を訪問し、新たな提案の機会も増えてくるなど、ますます「人の役に立つ」ことを実感できるようになってきました。
ちなみに、会計事務所への訪問頻度は1日に3~4件程度で、提案のスタイルはそれぞれ異なります。社員一人ひとりが会計事務所の先生や職員の皆さんの個性に合わせて、提案の仕方や寄り添い方を柔軟に変えているようなイメージです。
自身の成長についてお聞かせください。
社員向けの勉強会で、システムのデモンストレーションを担当する機会があり、首都圏のSCGサービスセンター全体の意識づけに貢献できました。多くの社員に対して説明できるくらいの知識やノウハウを持てるようになったことでも成長を実感できました。何より周囲に多少なりとも影響を与えられるようになったことに喜びを感じています。
とはいえ、これまでに多くの失敗も経験してきました。特に現場に出たての頃は会計事務所の先生や職員の皆さんとのコミュニケーションが嚙み合わず、自分の考えを思うように伝えられないなど、もどかしさを感じることもしばしばありました。でもその都度、先輩方がやさしくフォローしてくれたおかげで、お客さまに寄り添うことの大切さを身に染みて理解できるようになりました。そして、徐々にお客さまとの信頼関係にもとづいたコミュニケーションが取れるようになっていきました。
今後の目標について
教えてください。
会計事務所事業部のコンサルティング職はとてもやりがいがあり、楽しいので、もっと知識やノウハウを増やし、先生方により必要とされる人材になりたいと思います。それと同時に、客観的な視点も培い、短期的にも中長期的にも有用なアドバイスができるよう、さらに研鑽を積んでいきたいですね。
TKCについて
聞きました
社内の雰囲気について
お聞かせください。
学生時代まで生まれ育った福岡で暮らしていたので、初めての一人暮らし、そして関東での生活には不安もありましたが、首都圏のSCGサービスセンターの皆さんはいつも和気あいあいとしているので、すぐに慣れることができました。
センター内の明るい雰囲気は仕事面でもプラスに働いていて、おたがいに気軽に質問したり、相談することができています。一方でおたがいを高め合うなど、切磋琢磨できる環境にもなっていると思います。
教育・研修制度について
お聞かせください。
コンサルティング職のOJT(6か月間)は、トレーナーが付きっきりで指導してくださり、どこに行くにも同行させてもらえたので、間近で会計事務所とのコミュニケーションの取り方などを学ぶことができました。
また、TKCには社内資格にチャレンジする機会があるほか、さまざまな研修制度が設けられているので、常に業務に必要な知識を得ることができます。こういった制度があるので、学生時代に税務や会計を学んでこなかった人でも、短期間で自信を持ってコンサルティング業務に取り組めるようになるはずです。
就活生への
メッセージ
就職活動を始めた頃は、ついつい誰もが知っているような企業のことばかりを調べてしまいがちです。
ですが、本当に大切なのは自分が就職先や社会でどんな役割を果たせるかです。そういう意味では、あまり知名度や業種にとらわれず、いろんな会社の情報に触れてみてほしいと思います。
あと私の場合、学生時代のアルバイト経験(小売店での接客経験)が会計事務所とのコミュニケーションに役立っていると感じることが多々あります。皆さんの経験もいずれは社会人生活のなかで役立つはずです。ぜひとも日常の一瞬一瞬を大切にしながら日々を送ってみてください。