OJT対談

トレーナーとトレーニーが
OJT期間を経て、
おたがいの成長を確認

TKCでは新入社員が配属後、トレーナーとともにOJT期間を過ごすことになります。
2022年にトレーナーとトレーニー(新入社員)という関係だったお二人に、
その間の思い出やおたがいの成長ぶりについて振り返っていただきました。

対談者プロフィール

トレーナー(2019年入社)

会計事務所事業部 コンサルティング職
経営学部卒業
K.T

トレーニー(2022年入社)

会計事務所事業部 コンサルティング職
商学部卒業
S.I

TKCのOJTの概要についてお聞かせください。

K.TTKCでは新入社員(トレーニー)にトレーナー(入社4年目以降の社員)がついてOJTを実施します。ちなみに、トレーナーはOJTトレーナー研修を受け、文章の添削方法やコミュニケーションの取り方などを学びます。

トレーナーとしての業務を進めるうえでは、ガイドラインやタスク管理表などが用意されているので、安心して臨むことができました。

おたがいの最初の頃の印象について
お聞かせください。

K.TIさんは関西出身ということもあってか、明るく人見知りがなく、すんなりと会話ができる感じだったので助かりましたね。

S.I「社会人は厳しい」という先入観があったんですが、Tさんにお会いしてみると、とてもやさしくて、本当に安心しました。年齢が近く、接しやすかったのもありがたかったです。

OJTがあって良かったと感じたエピソードについてお聞かせください。

S.I初めて配属先の会議に出席した時のことが印象に残っています。
発表された方たちの発言も単語の意味がまったく理解できなかったので、とにかく全部メモしておいて、会議のあとで一気にTさんに質問したんです。
トレーナーがいなければ誰を頼りにしたらいいのか分からなかったのでとても助かりましたね。
あと、トレーナーとトレーニーの間には「OJTファイル」という交換日記のようなものがあるのですが、そこに書かれているTさんの言葉にいつも励まされていました。

K.TOJTファイルはIさんとコミュニケーションを取る上で、とても良いツールでした。口では直接、伝えづらいことであっても、交換日記のような形であれば気軽に書けたりしますしね。なので、Iさんにはよく「気になることや伝えたいことがあったら気兼ねなく書いてね」と伝えていました。

S.I電話対応でミスして落ち込んでしまった時には、その場でフォローしてもらっただけでなく、OJTファイルでもあらためて適切な電話対応の方法を教えてくださり、とてもありがたかったです。また、OJTファイルでの日々のやりとりを通して、「ほうれんそう(報告、連絡、相談)」の大切さも実感できたように思います。

K.T報告と連絡に関しては、初期の頃からしっかりとできていたように思います。ただ、Iさんは明るい性格である一方、人に気をつかいすぎるところがあったので、自分が新入社員だった時のことを思い出し、「Iさんがこんなことに不安を感じているのではないか」と想像し、できるだけ先回りして声をかけるようにしていました。

S.I仕事にある程度、慣れてからは何でも質問していたので、Tさんにとってはちょっと迷惑なこともあったかもしれませんね。

K.Tそんなことはありませんよ。トレーナーとトレーニーの間では対話が何より大事だし、対話を通じてIさんの成長ぶりや状況などを確認できますからね。

トレーナーとして心がけてきたことについてお聞かせください。

K.T上司から「トレーナーは一人でやる仕事ではない」と言われていたこともあり、チームのみんなでフォローできる環境づくりに注力していました。
たとえば、新入社員の頃はなかなか先輩に話しかけたりしにくいものなので、チームみんなには「Iさんからの質問にはいつでも前向きに対応してほしい」と声をかけていました。あくまでも私は身近な相談役の一人であり、いろんな先輩たちに相談してもらいながら成長してほしいと考えていたのです。

S.I先輩方は皆さん、いつも快く対応してくれていたのですが、裏でそんな根回しをしてくれていたのですね。ありがとうございます。

K.T一方で、Iさんから専門用語や業界用語について質問された時に、パッと答えられずに反省したことがありましたね。自分たちの中では当たり前の言葉が新入社員にとっては意味不明なものなんだということを実感するとともに、自分なりに専門用語や業界用語の意味を洗い直し、きちんと分かりやすい言葉で伝えられるようにしなければならないと思いました。
あと、個人的には質問されたらいったん作業の手を止め、Iさんの方を向いて対話するように心がけていました。忙しいとついついPCモニターを見ながら対応してしまいがちですが、それだとIさんと心情的にも向き合えないし、ともすれば今後、質問しにくい感じになってしまいかねませんから。

OJTが現在の実務で生かされた経験や
成長を実感できたことについて教えてください。

S.I言葉づかいなどのビジネスマナーはもちろん、TKCシステムの基礎知識までしっかりと学ぶことができたので、そのすべてが現在の業務に生きています。
たとえば、OJT期間中はTさんだけでなく、いろんな先輩たちと一緒に会計事務所を訪問するのですが、先輩によって会計事務所の皆さんとのコミュニケーションの取り方や商品・サービスの案内の仕方が違うことには驚きましたし、とても参考になりました。これがTKCのシステムコンサルティング職が単なる営業職ではない理由なんだと実感できましたし、自分もいつかは先輩たちのように柔軟にお客様とコミュニケーションを取れるようになりたいと思いましたね。

K.Tトレーニーの状況を日常的に意識し、配慮することで、マネジメントの基礎を学ぶことができたように思います。また、Iさんに関していえば、今も時折、チャットや電話で「これってどういうことですか?」といった質問をしてくれるのがうれしいですね。今、Iさんとは私の転勤で事業所が離れてしまったのですが、周囲の同僚だけではなく、事業所が離れた社内の仲間を気軽に頼れるようになったのは素晴らしい成長だと思います。

S.IOJT期間中によく「もっと相談した方がいい」とご指導いただいていたので、いつの頃からか自然と周囲を頼れるようになっていました。これもTさんのおかげです。

今後の展望についてお聞かせください。

K.Tトレーナーという役割を通して、まだまだ自分に足りないところが浮き彫りになりました。そこを埋めながら、ゆくゆくはより多くの人たちを支援し、マネジメントを担える人材になりたいと思います。

S.IOJT期間中の学びをもっと自分のものにし、いずれはTさんみたいに頼りがいがあり、人の話をしっかりと聞けるトレーナーになりたいと思います。特に質問の時にしっかりと向き合ってくれるTさんの姿勢が大好きだったので、私もマネしたいと考えています。