2018.09.25
補償金請求事件
★「新・判例解説Watch」財産法分野 12月上旬頃 解説記事の掲載を予定しています★
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LEX/DB25550748/東京地方裁判所 平成29年11月29日 判決 (第一審)/平成28年(ワ)第8712号
被告銀行に預金口座を開設している原告が、被告銀行から発行を受けたデビットカードを海外で使用したところ、その後何者かによって複数回にわたり上記カードの情報及び暗証番号が不正に使用されて海外の現金自動支払機(ATM)から日本円に換算して合計86万7719円に相当する現地通貨が引き出され、その結果原告の上記預金口座から同額の引落しがされたとして、〔1〕被告がデビットカード取引システムについて定めている規定に基づく補償金支払請求権又は〔2〕原告の預金口座からの上記引落しが預金者保護法の適用又は類推適用により無効となることを前提とした預金払戻請求権に基づき、上記86万7719円の支払等を求めた事案において、偽造デビットカードを用いた本件引出行為に起因する本件引落しについて、預金者保護法4条1項の適用又は類推適用により無効となるということはできないから、原告の被告に対する本件口座からの預金払戻請求も理由がないとして、原告の請求を棄却した事例。