京浜ラムテック株式会社様 導入事例
京浜ラムテック株式会社 様
「会計」を活かし
勝ち続ける経営体質へ
京浜ラムテック株式会社 会社概要
FSW(摩擦攪拌接合)事業、真空成膜装置事業、マテリアル事業が3本の柱。オンリーワン技術と特許戦略でワールドワイドに製品を供給する。ここ数年の右肩上がり成長は、技術力の高さが世界のマーケットで認められ始めている証左といえる。2016年に中国へ進出。
海外子会社 | 中国 |
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オンリーワン技術と特許戦略でワールドワイドに製品を供給
松本 当社は先代が1972年に立ち上げた会社で、当初はベアリング部品の製造・販売が主力業務でした。
その後、産業機械の部品加工へと業容を移し、2003年には、日本でいち早くFSW(摩擦攪拌接合)装置を導入して、液晶パネルや半導体製造装置の心臓部まわりの部品加工を受託するようになりました。さらに、2013年には装置分野にも進出しました。
自社製品を世にリリースしたい思いで、従来の水平対向型ではなく4面対抗型の「低ダメージカソード」を開発し、10以上の特許戦略をワールドワイドに取得してきました。当社独自の技術を守りながら、他社とは1歩も2歩も先んじた、オンリーワンの製品づくりを行っています。
そうした背景があって、2018年、米国の欧米セールスマーケティング支社としてサテライトオフィスを設け、ワールドワイドに販促をかけた結果、すでにアメリカやドイツをはじめ中国やシンガポールからも引き合いがきています。
管理会計の要素を取り入れ 個人目標にまで落とし込む
松本 海外展開ということでは、中国にも進出しています。2016年に蘇州工場を現地法人として設立しました。
これまで築き上げてきた加工技術やノウハウを用いて、ものづくりをすると同時に、平板型のものよりも使用効率や生産性の向上が期待できる「円筒ターゲット」の生産技術指導を現地サプライヤーに行い、日本の取引先さまに提供しています。
影山 私が入社して3年ですが、それ以前は当社ではまだ部門別管理を行っていませんでした。また、受注管理システムと会計システムの連動もなされず、前月の締めが翌月末、さらに経営陣への報告は翌々月と迅速な業績管理ができていない状況でした。
影山 当時は現在とは大きく異なる体制で、私としてはとにかくタイムリーさと管理会計の要素を取り入れて、会社の内実が手に取るように分かるようにしたいと考えていました。
そのために、TKCの会計システムFX4クラウドを導入して、大きくFSW部門、装置部門、マテリアル部門に分け、その下にプロジェクト別、工場別業績をぶら下げるという階層別管理ができるようにしました。
また、緻密な会計システムの設計を行うことで予算もつくれるようになりました。3年前、10億円ほどの年商だったのですが、なんと当社には予算がありませんでした。なんとなく儲かってきた会社なので予算なしでも50年会社は続いてきましたが、これはとてもリスキーです。比較出来るちゃんとした会計システムの設計があってこその予算の作成が可能になります。
いまでは各部門別に予実管理を行い部門ごとの目標をたて、さらにはそれを個人のKPI評価にまで落とし込むことができています。
まったく業績が見えなかった海外現法を〝可視化〟したい
影山 蘇州工場は、当社が100%出資している現地法人です。
蘇州現法には日本人の社長のほかに総経理と経理がいて、そこに経理コンサルタントがついており、完全に「おまかせ」の状態でした。
設立当時は「なんとなく儲かっている」という感覚があったため、定期的にコンタクトをとるということはしていませんでした。
当時はリアルタイムの業績どころか、1年に1度、中国の様式での分かりにくい決算書が送られてくる、というような感じでした。
ただ、いつまでもおまかせの状態は良くないと思い、現地の状況を見るための策を打たなければと考えていました。そこで月次報告書の提出などを求めるようにして、蘇州現法の可視化に力を入れるようになりました。
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掲載の内容、および当社製品の機能、サービス内容などは、2023年8月現在のものです。
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